6月の新車販売、27%増の2万9千台(工業会ベース)

上半期17%増の15万5千台、トヨタのシェア51.7%

2022/07/15

 フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック工業会は7月14日、2022年6月及び上半期の新車販売動向を発表した。

 それによると、2022年6月のフィリピン国内四輪車新車販売台数(CAMPIとトラック工業会加盟企業分:以下、工業会加盟企業分と記す)は前年同月比(以下同様)26.8%増の2万8,601台に達した。また、前月(2022年5月)の販売台数2万6,370台から8.5%増加した。

 乗用車販売は低迷を続け、6月の販売台数は1%増の7,457台にとどまった。一方、商用車の販売台数は39.4%増の2万1,144台と堅調だった。アジア仕様多目的車が55%増、小型商用車が38%増と成長を牽引した。この結果、2022年上半期の新車総販売台数(工業会加盟企業分)は、前年同期比(以下同様)16.7%増の15万4,874台となった。商用車の累計販売台数は28.2%増の11万5,871台。一方、乗用車の累計販売台数は8.0%減の3万9,003台にとどまった。

 メーカー別では、トヨタモーター フィリピンズ(TMPC)の上半期の販売台数は8万0,090台となり、全体の51.71%を占めた。次いで、三菱モータース フィリピンズの2万0,734台(シェア13.39%)、日産フィリピンズの1万1,188台(シェア7.22%)、スズキ フィリピンズの9,851台(シェア6.36%)、フォード モーター フィリピンズの8,956台(シェア5.78%)。

 
上記の販売台数や前年同期比などは、工業会加盟企業ベースの数値であり、CAMPIを脱退している韓国系の現代アジア・リソース(HARI)分などを含まないベースである。CAMPIは2022年の新車総販売台数(工業会非加盟企業分も含む)を約17%増の33万6,000台と見込んでいる。