明日第2四半期GDP発表、事前予想中間値+7.5%
最高予想9.3%:BW紙のエコノミスト18人対象調査
2022/08/08
フィリピン統計庁(PSA)は8月9日(火)午前10時より、フィリピン経済の2022年第2四半期(4月~6月)及び上半期(1月~6月)のGDPなど国民勘定統計を発表する。アルセニオ・バリサカン国家経済開発庁(NEDA)長官とマパ国家統計官・市民登録局長が発表、解説する。
現地有力経済紙であるビジネスワールド紙が先週実施した18名の民間エコノミストの2022年第2四半期GDP成長率直前予想集計における予想の中間値はプラス7.5%(最高値プラス9.3%、最低値プラス6.5%)となっている。
2022年第2四半期は新型コロナ感染減少やそれに伴う外出・移動制限緩和がプラス要因となったが、インフレ率急上昇や貿易赤字急拡大(輸入急増)が減速要因となったようだ。18人ともに、特殊要因で12.1%という二桁成長率を記録した前年同期の12.1%からは減速との見方で一致している。前期(2022年第1四半期)の8.3%(速報値)からは加速との予想が4人、減速との予想が14人となっている。
第2四半期の実績が上記予想の中間値7.5%となると、2022年上半期(1月~6月)のGDP成長率は7.9%となり、政府の2022年年間成長率予想6.5%~7.5%を上回るペースとなる。ただし、下半期はインフレ率加速や中央銀行(BSP)の利上げで減速する可能性が大きい。
なお、PSAは2020年4月20日、国内総生産(GDP)など国民勘定統計の基準年度をそれまでの2000年から2018年へと変更すると発表した。2018年基準による近年のGDP成長率推移は以下のとおりである。
フィリピンのGDP実質成長率の推移と予想(2018年基準、単位:%)
(出所:フィリピン統計庁資料より作成、予想は2022年7月8日のDBCC設定目標)
現地有力経済紙であるビジネスワールド紙が先週実施した18名の民間エコノミストの2022年第2四半期GDP成長率直前予想集計における予想の中間値はプラス7.5%(最高値プラス9.3%、最低値プラス6.5%)となっている。
2022年第2四半期は新型コロナ感染減少やそれに伴う外出・移動制限緩和がプラス要因となったが、インフレ率急上昇や貿易赤字急拡大(輸入急増)が減速要因となったようだ。18人ともに、特殊要因で12.1%という二桁成長率を記録した前年同期の12.1%からは減速との見方で一致している。前期(2022年第1四半期)の8.3%(速報値)からは加速との予想が4人、減速との予想が14人となっている。
第2四半期の実績が上記予想の中間値7.5%となると、2022年上半期(1月~6月)のGDP成長率は7.9%となり、政府の2022年年間成長率予想6.5%~7.5%を上回るペースとなる。ただし、下半期はインフレ率加速や中央銀行(BSP)の利上げで減速する可能性が大きい。
なお、PSAは2020年4月20日、国内総生産(GDP)など国民勘定統計の基準年度をそれまでの2000年から2018年へと変更すると発表した。2018年基準による近年のGDP成長率推移は以下のとおりである。
フィリピンのGDP実質成長率の推移と予想(2018年基準、単位:%)
年 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22予 | 23-25予 | 26-28予 |
伸び率 | 6.3 | 6.3 | 7.1 | 6.9 | 6.3 | 6.1 | -9.5 | 5.7 | 6.5-7.5 | 6.5-8.0 | 6.5-8.0 |