東京ガスとFGENのLNG洋上基地、23年3月に完工へ
コロナ禍と供給網混乱で当初予定の22年9月からは遅延
2022/09/08
ロペス財閥傘下の発電企業ファースト ジェン社(証券コード:FGEN)と東京ガスは、FGENバタンガスLNG (液化天然ガス)受入基地建設事業を推進している。この事業は、バタンガス市に立地するFGENクリーンエネルギー・コンプレックス(FGENコンプレックス)内に建設されつつある。
この事業における初期プロジェクトともいえるLNG洋上基地建設の完工は、当初は2022年第3四半期(7月~9月)と予定されていたが2023年第1四半期へと遅延する。FGENの100%子会社であるFGEN LNG社は、今年6月、「エネルギー省に対し、LNG洋上基地建設に関する建設・拡張・修復・変更(PCERM)許可の有効期限を、2022年9月23日から2023年3月23日へと延長するよう要請した。これらの遅延は新型コロナパンデミック禍やLNG価格上昇によるサプライチェーン(供給網)の混乱によるものとされている。FGENは、9月7日、改めて、「LNG洋上基地は2023年3月までに完工する見込み」と表明した。
このLNG洋上基地は、FGENコンプレックスの既存の桟橋を改修し多目的桟橋とし、その桟橋に接岸する浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU、LNG貯蔵・再ガス化設備を搭載した船)を設置するというものである。当初計画では、FGENバタンガスLNG受入基地は陸上に建設予定であったが、コストや工期の観点から、暫定的に洋上基地が建設されることになった。ただし、FSRUは台風など気象の影響を受けやすく能力増強が難しいことなどから、需要拡大に伴い陸上基地を建設する意向である。
FGENは、既に2021年4月、FSRU供給企業を決定したと発表している。FSRU供給企業は、BWグループの100%子会社であるBWガス社であり、FGEN LNG社との間で、5年間のチャーター契約を締結した。そして、9月7日、供給されるFSRUユニット名を「BWパリ」から「BWバタンガス」へと変更すると発表した。
この事業における初期プロジェクトともいえるLNG洋上基地建設の完工は、当初は2022年第3四半期(7月~9月)と予定されていたが2023年第1四半期へと遅延する。FGENの100%子会社であるFGEN LNG社は、今年6月、「エネルギー省に対し、LNG洋上基地建設に関する建設・拡張・修復・変更(PCERM)許可の有効期限を、2022年9月23日から2023年3月23日へと延長するよう要請した。これらの遅延は新型コロナパンデミック禍やLNG価格上昇によるサプライチェーン(供給網)の混乱によるものとされている。FGENは、9月7日、改めて、「LNG洋上基地は2023年3月までに完工する見込み」と表明した。
このLNG洋上基地は、FGENコンプレックスの既存の桟橋を改修し多目的桟橋とし、その桟橋に接岸する浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU、LNG貯蔵・再ガス化設備を搭載した船)を設置するというものである。当初計画では、FGENバタンガスLNG受入基地は陸上に建設予定であったが、コストや工期の観点から、暫定的に洋上基地が建設されることになった。ただし、FSRUは台風など気象の影響を受けやすく能力増強が難しいことなどから、需要拡大に伴い陸上基地を建設する意向である。
FGENは、既に2021年4月、FSRU供給企業を決定したと発表している。FSRU供給企業は、BWグループの100%子会社であるBWガス社であり、FGEN LNG社との間で、5年間のチャーター契約を締結した。そして、9月7日、供給されるFSRUユニット名を「BWパリ」から「BWバタンガス」へと変更すると発表した。
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