最大銀行BDO、9カ月間純利益23%増の400億ペソ
総資産3兆9千億ペソで断トツ、不良債権比率2.2%へ低下
2022/11/02
フィリピンの最大銀行であるBDOユニバンク(BDO、本店:マニラ首都圏マカティ市)は10月28日、2022年年初9カ月の事業報告書を発表した。
それによると、2022年年初9カ月の純営業収入は前年同期比(以下同様)14%増の1,613億ペソに達した。主力の融資事業などによる純金利収入が11%増の1,081億ペソ、各種手数料、保険料収入、証券売買益、外為益などの非金利収入が20%増の532億ペソと双方堅調であった。一方、営業費用は8%増の981億ペソ。貸倒引当は17%増の122億ペソであった。これらの結果、帰属純利益は23%増の400億ペソへと二桁増加した。年率換算の普通株主自己資本利益率(ROCE)は12.4%で、前年同期の10.7%から上昇した。
2022年9月末の融資残高は前年同期末比7%増の2兆5,412億ペソ。法人向けが堅調、個人向けも回復しつつある。受け入れ預金残高は11%増の3兆0,365億ペソ。当座預金残高21%増、普通預金残高6%増、定期預金残高27%増と拡大した。
総資産は9%増の3兆8,630億ペソと業界断トツ、自己資本も5%増の4,446億ペソと最大である。リスク加味自己資本比率(CAR)は14.4%(前年9月末14.9%)、普通株中核自己資本(CET1)比率は13.3%(同13.8%)と良好な水準を維持している。総不良債権(NPL)比率は2.2%で、前年9月末の3.1%から改善した。また、NPL貸倒引当率は152%に達している。
BDOは、今年新たに64支店を開設し、2022年9月30日現在、フィリピン全土に1,608支店、4,500台以上のATMを有している。また、アジア、北米、中東など海外に、香港とシンガポールのフルサービス支店を含む16の送金拠点・事務所を有している。フィリピンでは、ジャパンデスクを設置しており、日系企業向けサポート体制が充実している。日本企業のフィリピン進出増加に対応すべく、日本の国際協力銀行(JBIC)や有力地方銀行との提携を進めてきている。
それによると、2022年年初9カ月の純営業収入は前年同期比(以下同様)14%増の1,613億ペソに達した。主力の融資事業などによる純金利収入が11%増の1,081億ペソ、各種手数料、保険料収入、証券売買益、外為益などの非金利収入が20%増の532億ペソと双方堅調であった。一方、営業費用は8%増の981億ペソ。貸倒引当は17%増の122億ペソであった。これらの結果、帰属純利益は23%増の400億ペソへと二桁増加した。年率換算の普通株主自己資本利益率(ROCE)は12.4%で、前年同期の10.7%から上昇した。
2022年9月末の融資残高は前年同期末比7%増の2兆5,412億ペソ。法人向けが堅調、個人向けも回復しつつある。受け入れ預金残高は11%増の3兆0,365億ペソ。当座預金残高21%増、普通預金残高6%増、定期預金残高27%増と拡大した。
総資産は9%増の3兆8,630億ペソと業界断トツ、自己資本も5%増の4,446億ペソと最大である。リスク加味自己資本比率(CAR)は14.4%(前年9月末14.9%)、普通株中核自己資本(CET1)比率は13.3%(同13.8%)と良好な水準を維持している。総不良債権(NPL)比率は2.2%で、前年9月末の3.1%から改善した。また、NPL貸倒引当率は152%に達している。
BDOは、今年新たに64支店を開設し、2022年9月30日現在、フィリピン全土に1,608支店、4,