パソコン出荷、第3四半期は19.8%減の56万5千台に

シェア1位エイサー22.9%、2位レノボ19.8%、3位HP13.5%

2022/12/09

 IT専門調査企業であるインターナショナル・データ社(IDC)は、12月8日、フィリピンの2022年第3四半期(7月~9月)のパーソナルコンピュータ(パソコン)市場に関するレポートを発表した。

 それによると、2022年第3四半期のフィリピンでのパソコン出荷台数は前年同期比19.8%減の56万5,000台にとどまった。前四半期(2022年4月~6月)比では11%減少した。そのうち、デスクトップは経済再開本格化などで前年同期比7.6%増加した。一方、ノートブックは市場が飽和状態であることやインフレ高進により同29.5%減少した。

 最多販売価格帯、すなわち売れ筋は四半期連続で600米ドル~1,000米ドルのパソコンであった。上位メーカーが手頃な価格を維持しながら処理能力の高さと洗練されたデザインを有する製品を提供という状況下で、600米ドル~1,000米ドルのパソコンは前年同期比0.5%の減少にとどまった。

 2022年第3四半期のブランド別パソコン出荷台数のシェア首位はエイサーグループで22.9%を占めた。以下、2位レノボの19.8%、3位ヒューレット・パッカー(HP)の13.5%、4位エイスース(ASUS)の12.4%、5位デル・テクノロジーズの8.7%と続き、その他が22.7%であった。

 IDCは2022年第4四半期(10月~12月)について、消費者支出の優先順位が、旅行、外食、レクリエーションなどのサービス分野にシフトしそうなこともあって、パソコン出荷の大幅増加が見込める状況ではないと見ている。