ぼてぢゅうと比のVIVA、グローバル展開へ連携強化

日本の食文化を世界に、比で既に60店、来年100店へ

2022/12/28

 お好み焼きの「ぼてぢゅう 」などを運営する「BOTEJYU Group」(本社:大阪府大阪市)は、12月23日、フィリピン最大規模のエンターテインメント・メディア複合企業「VIVAコミュニケーションズ」(VIVAグループ、本社:マニラ首都圏パシグ市オルティガスセンター)と、戦略的なグローバル展開の取り組みを一層推進するための基本合意書を締結した。

 「BOTEJYU Group」は、1978年(昭和53年)にハワイにオープンした海外1号店を皮切りに、上海、韓国、台湾、シンガポール、タイ、ベトナム、フィリピンとアジア圏を中心に店舗を展開し、カジュアルで美味しい日本食文化を発信してきた。なかでも60店舗(2022年12月現在、従業員約1,000人)を展開するフィリピンでは、BOTEJYUランドを中心に、BOTEJYUラーメンハウスやYOGORINO(ヨゴリーノ、ヨーグルトジェラート)と、さまざまな業態で、日本のグルメを市場最適価格で継続的に提供することで、日本食文化の浸透に努めてきている。そして、フィリピンで2023年末までに100店舗を目指した積極的な出店を進めている。その現地パートナーがVIVAグループである。

 ちなみに、「BOTEJYUラーメンハウス」はラーメンを中心に、お好み焼きチェーン「BOTEJYUフィリピン」の人気メニューがスピンアウトした新業態。「BOTEJYU Group」は「西山製麺」、VIVAグループと協働で、味噌、辛味噌、醤油、豚骨、鶏白湯、柚子塩、担々麺というラーメンや、ガーリックライス、唐揚げなどを提供するラーメンハウスを多店舗展開する方針である。5年間で100店展開を目標としている。西山製麺は、北海道札幌ラーメンを中心にグローバルに事業を展開。ラーメン以外にも、焼きそば、うどん、そば、スパゲッティ、中華皮類、餃子等の製造販売を行っている。ラーメン店の開業を目指す人に調理実習を行うなど、「本物」のラーメンを世界に広げる活動をしている。

 「BOTEJYUラーメンハウス」は、「西山製麺」の真空ミキシング製法による特製麺「テカ麺」を使用する。「ぼてぢゅうグループ」と「西山製麺」は、2022年6月1日、日本食として海外で人気の高いラーメン・麺文化をアジアを中心とした海外圏に広げることを目的としたパートナーシップ提携を締結している。また、米穀製品専門商社である木徳神糧(本社:東京都千代田区)とも提携、日本穀物検定協会米の食味ランキング5位以内にランクインして日本産の最高級米を提供・販売するとのことである。

 幅広い事業領域を有するVIVAグループとの今回の戦略的なグローバル展開合意書締結により、フィリピンを中心とした東南アジアを皮切りに、北米、中東などと、全世界に日本の本物の味・伝統の味を伝えるべく、更なるグローバル展開を推進して行く方針である。

 なお、VIVAグループは、1981年に現会長のヴィック・デル・ロザリオ氏によって設立されたエンターテインメント・メディア複合企業である。その事業領域は、映画製作、音楽制作、海外映画配信、人材管理(俳優、女優、シンガー、モデル、キャスターなど)、ビデオ流通、コンサート・イベントなどの興行、ケーブルテレビ番組制作、外食事業など多岐にわたっている。