比中、「一帯一路構想」協力覚書に調印

既に14件の協定署名、大統領と習主席会談

2023/01/05

 フェルディナンド・マルコス大統領が、1月3日~5日、習近平国家主席の招待により国賓として中国を公式訪問中。中国通信社によると、マルコス大統領は訪中2日目の1月4日に、北京の人民大会堂で、習近平国家主席、李克強国務院総理らと会談した。

 フィリピン官邸は1月4日、マルコス大統領の中国公式訪問の2日目に、フィリピンと中国との間で少なくとも14件の二国間協定が調印されたと発表した。調印された協定は、農業、インフラ、開発協力、海上安全保障、観光産業など様々な分野での両国の協力を強化することを目指している。

 大統領府報道官室によると、2023-2025年農業・漁業協力のための共同行動計画がフィリピン農業省(DA)と中国農業農村部との間で調印された。フィリピンから中国へのドリアン(生果実)輸出のための植物検疫要件プロトコルについても、農業省と中国税関総署との間で合意があった。両国はまた、2013年に習国家主席が立ち上げた世界的なインフラ開発戦略である『一帯一路構想(BRI)』での協力に関する覚書(MOU)に調印した。

 その他、14件の二国間協定には、公共事業道路省(DPWH)の3件の優先事業への貸付資金調達の人民元の部分に関する枠組み合意や、情報通信技術省(DICT)、国家経済開発庁(NEDA)、観光省、貿易産業省(DTI)、関税局(BOC)、外務省(DFA)等それぞれの中国の相手機関との覚書、合意がある。