比ユニクロ、2022年末71店に、1年間で7店増加

ASEAN首位、タイ61店、インドネシア56店、マレーシア52店

2023/01/06

 ユニクロ フィリピン(比ユニクロ)の店舗数が着実に増加してきている。新型コロナウイルス感染が減少し外出・移動制限が大幅に緩和された2022年の増加ペースは、2020年や2021年より高まっている。2022年末の店舗数は71店(ファーストリテイリング本社発表数値、以下同様)で2021年末の64店から7店、率にして10.9%増加した。

 ユニクロ フィリピンの店舗数推移(年末店舗数)
12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年  19年  20  21年 22年 
店舗数 2 10 21 27 35 47 56 61   62   64  71 
 (出所:ファーストリテイリングデータなどより作成、一部推定含む)

 ファーストリテイリングはフィリピンにおけるユニクロ店舗の出店、運営を目的として、2012年1月にSMリテール社と共同出資して合弁会社、「ファーストリテイリング フィリピン社」(FRPI、所在地:マニラ首都圏パサイ市)を設立した。ファーストリテイリングの出資比率は75%である。ユニクロ フィリピン1号店は、2012年6月15日に、巨大ショッピングモール「SMモール・オブ・アジア」に出店された。したがって、2022年に創業10周年を迎えた。初出店後、順調に店舗網が拡大、2013年11月末に10店、2018年5月末に50店、2019年末には60店に達した。2020年と2021年は新型コロナウイルス禍の影響もあって出店ペースは一時的に鈍化したが、この時期でも店舗数が減少することはなかった。そして、創業10周年である2022年の出店ピッチは再び高まった。

 2013年8月末時点ではフィリピンのユニクロ店舗数は6店で東南アジア(ASEAN)においては、シンガポールの12店、マレーシア10店、タイ10店の後塵を拝し、第4位にとどまっていた。しかし、2017年10月末には43店で、マレーシアの42店を上回る単独トップに浮上した。その後、ASEAN首位の座を維持、上記のように、2022年12月末時点で71店に達しており、2位のタイ61店、3位のインドネシア56店、4位のマレーシア52店などを大きく上回っている。

 東南アジアにおけるユニクロ店舗数推移(月末値)
18年 19年 20年 21年 22年 
2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 2 5  8 11  12
フィリピン 47 50 51 55 56 57 58 60 60 60 60 61 62 63 63 63 64 63 65 70  71
シンガポール 26 26 26 28 27 28 28 28 28 27 25 26 26 26 26 26 26 27 27 27  28
マレーシア 43 46 48 48 47 48 49 51 49 49 50 51 52 49 48 47 49 50  51  52  52
タイ 35 39 40 44 44 50 50 51 50 50 51 52 53 53 54 55 55 56 56 61  61
インドネシア 15 18 18 21 21 26 26 32 29 30 32 35 36 41 40 45 46 49 49  55 56
ベトナム - - - - - - 1 3 4 6 6 8 8 9 10 12 12 15 15
(出所:ファーストリテイリングのユニクロ事業戦略資料より作成)