オカダ・マニラ、22年の売上高89%増の372億ペソ

EBITDA3.6倍の86億ペソ、コロナ直前の19年越えに

2023/01/30

 このほどユニバーサルエンターテインメント(UE)は、1月27日、フィリピンで統合型リゾート(IR)施設『Okada Manila(オカダ・マニラ)』を運営するTiger Resort, Leisure and Entertainment, Inc.(TRLEI)の2022年12月期第4四半期(10月~12月)及び通年の実績(速報値)について発表した。
 
 第4四半期に関しては、カジノ収入が前年同期比49.7%増の104億9,900万ペソ、その他売上高は138.0%増(2.4倍)の10億5,900万ペソ、売上高合計は54.9%増の115億5,700万ペソとなった。調整後EBITDAは96.3%増の28億2,700万ペソ。

 2022年の総売上高は前年比(以下、同様)88.9%増の371億9,900万ペソとなった。そのうち、カジノ収入は81.5%増の343億4,000万ペソ、その他売上高(ホテル、飲食、小売り、エンターテインメント等)は267.5%増(3.7倍)の28億5,900万ペソ。総売上高、カジノ収入ともに、新型コロナパンデミック発生直前の2019年の約9割の水準まで戻した。調整後EBITDAは263.0%増(3.6倍)の86億1,100万ペソで、2019年の68億7,800万ペソを25%上回った。

 2022年年間の来場者数は135.8%増の435万2,915人(2019年604万6,492人)、ホテルの客室稼働率は82.1%で、前年の75.4%を上回ったが、2019年の98.1%には及ばなかった。2019年の来場者数は604万6,492人。
 
 TRLEIカジノリゾート事業(オカダ・マニラ)年間実績比較 (単位:百万ペソ、1ペソ=約2.38円)
項目 2019年 2021年 2022年 22/21伸び率
カジノ収益 39,794 18,918 34,340 81.5%
 VIPテーブルゲーム 19,854 9,620 13,348 38.8%
 マステーブルゲーム 9,645 3,814 9,334 144.7%
 ゲーミングマシン 10,295 5,484 11,657 112.6%
その他売上高(ホテル、飲食、小売他) 2,586 778 2,859 267.5%
 
売上高合計 42,381 19,696 37,199 88.9%
減価償却費 6,314 6,279 6,097 -2.9%
調整後 EBITDA* 6,878 2,372 8,611 263.0%
(出所:ユニバーサルエンターテインメント資料より作成、注:2022年は速報値)
*調整後EBITDA=営業損益+減価償却費+その他の調整項目