比ユニクロ、1月末70店でASEAN首位維持

タイ62店、インドネシア56店、マレーシア53店

2023/02/03

 新型コロナウイルス禍のなかでも、ユニクロ フィリピン(比ユニクロ)の店舗数は着実に増加してきている。特に感染が減少し外出・移動制限が大幅に緩和された2022年以降の増加ペースは、2020年や2021年より高まっている。

 ファーストリテイリングはフィリピンにおけるユニクロ店舗の出店、運営を目的として、2012年1月にSMリテール社と共同出資して合弁会社、「ファーストリテイリング フィリピン社」(FRPI、所在地:マニラ首都圏パサイ市)を設立した。ファーストリテイリングの出資比率は75%である。

 ユニクロ フィリピン1号店は、2012年6月15日に、巨大ショッピングモール「SMモール・オブ・アジア」に出店された。その後順調に店舗網が拡大、2018年5月末で50店、2019年末には60店に達した。2020年と2021年は新型コロナウイルス禍の影響もあって出店ペースはやや鈍化したが、創業10周年の2022年は順調に増加した。

 2013年8月末時点ではフィリピンのユニクロ店舗数は6店で東南アジア(ASEAN)においては、シンガポールの12店、マレーシア10店、タイ10店の後塵を拝し、第4位にとどまっていた。しかし、2017年10月末には43店で、マレーシアの42店を上回る単独トップに浮上した。その後、ASEAN首位の座を維持、2023年1月末時点で70店に達し、2位のタイ62店、3位のインドネシア56店、4位のマレーシア53店などを大きく上回っている。

 東南アジアにおけるユニクロ店舗数推移(月末値)
18年 19年 20年 21年 22年 23年
2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 1
フィリピン 47 50 51 55 56 57 58 60 60 60 60 61 62 63 63 63 64 63 65 70 70
シンガポール 26 26 26 28 27 28 28 28 28 27 25 26 26 26 26 26 26 27 27 27 28
マレーシア 43 46 48 48 47 48 49 51 49 49 50 51 52 49 48 47 49 50 51 52 53
タイ 35 39 40 44 44 50 50 51 50 50 51 52 53 53 54 55 55 56 56 61 62
インドネシア 15 18 18 21 21 26 26 32 29 30 32 35 36 41 40 45 46 49 49 55 56
ベトナム - - - - - - 1 3 4 6 6 8 8 9 10 12 12 15 15
(出所:ファーストリテイリングのユニクロ事業戦略資料より作成)