アヤラ系有力銀行BPI、22年純利益66%増の396億ペソ
実質50%増益、総資産2.6兆ペソ、不良債権比率1.76%
2023/02/05
アヤラ財閥傘下の有力拡大商業銀行のバンク オブ ザ フィリピン アイランズ(証券コード:BPI)は、2月3日、2022年(1月~12月)の決算速報を発表した。
2022年の総収入は前年比(以下同様)21.7%増の1,185億ペソ。主力の純金利収入は22.2%増の851億ペソへと二桁増加した。純金利率は28ベイシスポイント改善し3.59%となった。また、サービス・手数料収入など非金利収入は20.3%増の335億ペソ。一方、総営業費用は14.3%増の580億ペソへと増加したがその伸び率が増収率を大幅に下回ったこと、貸倒引当が30.2%減の92億ペソに減少したことなどで、純利益は66%増の396億ペソへと大幅増加した。資産売却及び税金調整の効果を除いた実質ベースでも50.2%増の359億ペソへと大幅増加した。
2022年末の総融資残高は前年末比(以下同様)15.3%増の1兆7,000億ペソ。一方、受入預金残高は7.2%増の2兆1,000億ペソ。そのなかで、コストの低い当座預金・貯蓄口座(CASA)預金残高は3.5%増加、CASAの全預金残高に占める比率は74.4%となった。また、預貸率(LDR)は81.2%となった。総資産は7.5%増の2兆6,000億ペソ、株主資本は8.4%増の3,177億ペソへと増加した。
株主資本利益率(ROE)は13.14%、総資産利益率(ROA)は1.59%。バーゼルⅢ基準でのリスク加味自己資本比率(CAR)は16.0%で中央銀行の最低基準10%を大幅に上回っている。補完資本(TIER2)を除いた普通株式中核自己資本(CET1)比率も15.1%と良好で中央銀行の最低基準を大幅に上回っている。一方、不良債権(NPL)比率は1.76%(前年末2.49%)へと改善し、NPL貸倒引当率は180.1%(同136.1%)へと上昇した。
なお、BPIは1851年に創立されたフィリピン最古の銀行であり、一昨年創業170周年を迎えた。2022年1月1日には、100%子会社であった貯蓄銀行BPIファミリー セービングズ バンク(BFSB)を吸収合併、規模の拡大、効率化、シナジー効果、株主利益の最大化を図りつつある。フィリピン最大級の貯蓄銀行であったBFSBの総資産は2,870億ペソ、受入預金残高は2,350億ペソ、融資残高は2,270億ペソ。行員数は約3,000人であった。
2022年の総収入は前年比(以下同様)21.7%増の1,185億ペソ。主力の純金利収入は22.2%増の851億ペソへと二桁増加した。純金利率は28ベイシスポイント改善し3.59%となった。また、サービス・手数料収入など非金利収入は20.3%増の335億ペソ。一方、総営業費用は14.3%増の580億ペソへと増加したがその伸び率が増収率を大幅に下回ったこと、貸倒引当が30.2%減の92億ペソに減少したことなどで、純利益は66%増の396億ペソへと大幅増加した。資産売却及び税金調整の効果を除いた実質ベースでも50.2%増の359億ペソへと大幅増加した。
2022年末の総融資残高は前年末比(以下同様)15.3%増の1兆7,000億ペソ。一方、受入預金残高は7.2%増の2兆1,000億ペソ。そのなかで、コストの低い当座預金・貯蓄口座(CASA)預金残高は3.5%増加、CASAの全預金残高に占める比率は74.4%となった。また、預貸率(LDR)は81.2%となった。総資産は7.5%増の2兆6,000億ペソ、株主資本は8.4%増の3,177億ペソへと増加した。
株主資本利益率(ROE)は13.14%、総資産利益率(ROA)は1.59%。バーゼルⅢ基準でのリスク加味自己資本比率(CAR)は16.0%で中央銀行の最低基準10%を大幅に上回っている。補完資本(TIER2)を除いた普通株式中核自己資本(CET1)比率も15.1%と良好で中央銀行の最低基準を大幅に上回っている。一方、不良債権(NPL)比率は1.76%(前年末2.49%)へと改善し、NPL貸倒引当率は180.1%(同136.1%)へと上昇した。
なお、BPIは1851年に創立されたフィリピン最古の銀行であり、一昨年創業170周年を迎えた。2022年1月1日には、100%子会社であった貯蓄銀行BPIファミリー セービングズ バンク(BFSB)を吸収合併、規模の拡大、効率化、シナジー効果、株主利益の最大化を図りつつある。フィリピン最大級の貯蓄銀行であったBFSBの総資産は2,870億ペソ、受入預金残高は2,350億ペソ、融資残高は2,270億ペソ。行員数は約3,000人であった。