銀行業界、2022年の純利益37.5%増の3,090億ペソに
純金利収入12.8%増の7,465億ペソ、不良債権比率大幅低下
2023/02/10
フィリピン銀行業界の2022年の業績は回復ピッチが高まった。
中央銀行(BSP)の暫定速報データによると、フィリピン銀行業界の2022年の純営業収入は前年比(以下同様)15.5%増の1兆0,040億ペソに達した。主力の融資業務などからの純金利収入が12.8%増の7,464億6,100万ペソ、非金利収入が24.1%増の2,575億5,500万ペソと双方二桁増加した。
一方、非金利費用は8.2%増の5,542億2,200万ペソと増収率を下回る伸び率であったこと、貸倒引当が1.8%減の1,044億4,500万ペソにとどまったこと、貸倒償却額が68.7%減の23億6,000万ペソにとどまったことなどで、純利益は37.5%増の3,090億3,000万ペソに達した。
2022年末の融資残高は前年末比10.7%増の12兆6,100億ペソ、受け入れ預金残高は同9.4%増の17兆7,700億ペソに達した。不良債権比率は3.17%で前年末の3.97%から大幅低下、28カ月ぶりの低水準となった。
フィリピン銀行業界の不良債権・不良資産比率など(月末値、単位:%)
(出所:BSP資料より作成)
中央銀行(BSP)の暫定速報データによると、フィリピン銀行業界の2022年の純営業収入は前年比(以下同様)15.5%増の1兆0,040億ペソに達した。主力の融資業務などからの純金利収入が12.8%増の7,464億6,100万ペソ、非金利収入が24.1%増の2,575億5,500万ペソと双方二桁増加した。
一方、非金利費用は8.2%増の5,542億2,200万ペソと増収率を下回る伸び率であったこと、貸倒引当が1.8%減の1,044億4,500万ペソにとどまったこと、貸倒償却額が68.7%減の23億6,000万ペソにとどまったことなどで、純利益は37.5%増の3,090億3,000万ペソに達した。
2022年末の融資残高は前年末比10.7%増の12兆6,100億ペソ、受け入れ預金残高は同9.4%増の17兆7,700億ペソに達した。不良債権比率は3.17%で前年末の3.97%から大幅低下、28カ月ぶりの低水準となった。
フィリピン銀行業界の不良債権・不良資産比率など(月末値、単位:%)
項目 | 2021年12月 | 2022年11月 | 2022年12月 |
総融資に占める総不良債権(NPL)比率 | 3.97 | 3.35 | 3.17 |
NPL貸倒引当比率 | 87.70 | 105.73 | 106.84 |
総融資残高(TLP)貸倒引当比率 | 3.48 | 3.54 | 3.38 |
総資産に占める不良資産(NPA)比率 | 2.69 | 2.36 | 2.24 |
不良資産(NPA)貸倒引当比率 | 75.34 | 87.48 | 87.79 |