比ヤクルト創業45周年に、2022年の販売2年連続で過去最高
7%増の378万本/日で海外第3位、第2工場稼働で更なる飛躍へ
2023/02/13
ヤクルト本社の決算資料などによると、2022年のフィリピン ヤクルトの一日当り販売数量(速報値)は前年比(以下同様)6.7%増の377万7千本だった。比較対象となる2021年は16.8%増の353万9千本と過去最高となり主要市場で最大の伸びを示したが、2022年は更に増加、年間最高記録を連続で更新した。
海外市場ではインドネシアの727万6千本、中国の625万7千本に次ぐ世界第3位であった。海外合計では0.3%減の3,154万8,000本、フィリピンのシェアは12.0%で前年の11.2%から上昇した。アジア・オセアニア地域の合計は1.6%減の2,517万本、フィリピンのシェアは15.0%で前年の13.8%から上昇した。
また、2022年の6.7%という販売数量伸び率は、100万本以上の主要市場では、タイの13.0%増、メキシコの7.2%増に続く第3位であった。ただし、2021年についてはタイは0.7%減、メキシコが1.7%減であり両国ともその反動増という要素もあるが、フィリピンは2021年の16.8%増に続く6.7%増であり販売好調が継続している。
また、フィリピンは新型コロナ禍発生直前の2019年の319万6千本との比較では18.2%増加しており、主要国最大級の伸びとなっている。すなわち、新型コロナ禍前の水準を大きく上回るに至っている。このようにフィリピンは需要が好調なうえ中東での販売分の供給も担っており、需給がタイトで供給に制約があるなかでの販売増加であり、生産能力増強が必要となってきている。
このようななか、フィリピン ヤクルトは、ミンダナオ島北部のミサミス・オリエンタル州エルサルバドール市にフィリピン第2工場を建設しつつある。2019年6月に着工、現在、建屋は完工している。そして、間もなく「ヤクルト」と「ヤクルトライト」の生産を開始する見込みである。生産能力は、生産開始時で1日当り160万本を予定している。その後も順次設備を増強し、最大生産能力は、1日当り320万本を見込んでいる。第2工場の生産開始当初のフィリピンヤクルトでの総生産本数はカランバ工場(第1工場)とあわせて、1日当り580万本(第1工場420万本、第2工場160万本)を予定している。その後、同740万本(第1工場420万本、第2工場320万本)まで拡大、現在の生産能力を約76%拡充させる予定である。
フィリピン ヤクルトは、1978年10月から、ルソン島南部のラグナ州カランバ市にあるカランバ工場(第1工場)にて「ヤクルト」の生産を開始し、現在は「ヤクルト」、「ヤクルトライト」の生産を行っている。すなわち、今年創業45周年を迎える。日本と同基準の厳しい品質管理の下に製造された「ヤクルト」類を1本約20円という低価格で販売してきている。「ヤクルト」は、医薬品を購入する余力のない低所得層にとって安価な栄養食品であり、庶民の強い味方として知名度も高い。健康飲料として支持を得ている「ヤクルト」の人気が一段と高まっている。
フィリピン ヤクルトの1日平均販売数量は、2011年から2019年まで9年連続で販売本数が増加、そのうち2014年から2018年までは5年連続の二桁増加という成長を見せた。2007年に1日当たり販売本数は100万3千本と100万本の大台突破、2015年に同213万9千本で200万本突破、2018年は同300万本台突破と順調に拡大してきている。2020年は世界的な新型コロナパンデミックで10年連続の増加はならなかったが、小幅減少にとどまり、2021年は同353万9千本と過去最高記録を大幅更新するに至った。上記のように2022年も377万7千本と過去最高記録を連続更新、海外第3位の規模となっており、ミンダナオ島の第2工場の稼働により、更なる販売増加が期待される。
ヤクルト海外乳製品売上数量(1日当たり本数、単位:千本、%)
(出所:ヤクルト本社の連結決算発表補足資料より)
フィリピンヤクルトの1日当たり販売数量推移(単位:千本、%)
(出所:ヤクルト本社決算発表補足資料などから作成、22年は速報値)
海外市場ではインドネシアの727万6千本、中国の625万7千本に次ぐ世界第3位であった。海外合計では0.3%減の3,154万8,000本、フィリピンのシェアは12.0%で前年の11.2%から上昇した。アジア・オセアニア地域の合計は1.6%減の2,517万本、フィリピンのシェアは15.0%で前年の13.8%から上昇した。
また、2022年の6.7%という販売数量伸び率は、100万本以上の主要市場では、タイの13.0%増、メキシコの7.2%増に続く第3位であった。ただし、2021年についてはタイは0.7%減、メキシコが1.7%減であり両国ともその反動増という要素もあるが、フィリピンは2021年の16.8%増に続く6.7%増であり販売好調が継続している。
また、フィリピンは新型コロナ禍発生直前の2019年の319万6千本との比較では18.2%増加しており、主要国最大級の伸びとなっている。すなわち、新型コロナ禍前の水準を大きく上回るに至っている。このようにフィリピンは需要が好調なうえ中東での販売分の供給も担っており、需給がタイトで供給に制約があるなかでの販売増加であり、生産能力増強が必要となってきている。
このようななか、フィリピン ヤクルトは、ミンダナオ島北部のミサミス・オリエンタル州エルサルバドール市にフィリピン第2工場を建設しつつある。2019年6月に着工、現在、建屋は完工している。そして、間もなく「ヤクルト」と「ヤクルトライト」の生産を開始する見込みである。生産能力は、生産開始時で1日当り160万本を予定している。その後も順次設備を増強し、最大生産能力は、1日当り320万本を見込んでいる。第2工場の生産開始当初のフィリピンヤクルトでの総生産本数はカランバ工場(第1工場)とあわせて、1日当り580万本(第1工場420万本、第2工場160万本)を予定している。その後、同740万本(第1工場420万本、第2工場320万本)まで拡大、現在の生産能力を約76%拡充させる予定である。
フィリピン ヤクルトは、1978年10月から、ルソン島南部のラグナ州カランバ市にあるカランバ工場(第1工場)にて「ヤクルト」の生産を開始し、現在は「ヤクルト」、「ヤクルトライト」の生産を行っている。すなわち、今年創業45周年を迎える。日本と同基準の厳しい品質管理の下に製造された「ヤクルト」類を1本約20円という低価格で販売してきている。「ヤクルト」は、医薬品を購入する余力のない低所得層にとって安価な栄養食品であり、庶民の強い味方として知名度も高い。健康飲料として支持を得ている「ヤクルト」の人気が一段と高まっている。
フィリピン ヤクルトの1日平均販売数量は、2011年から2019年まで9年連続で販売本数が増加、そのうち2014年から2018年までは5年連続の二桁増加という成長を見せた。2007年に1日当たり販売本数は100万3千本と100万本の大台突破、2015年に同213万9千本で200万本突破、2018年は同300万本台突破と順調に拡大してきている。2020年は世界的な新型コロナパンデミックで10年連続の増加はならなかったが、小幅減少にとどまり、2021年は同353万9千本と過去最高記録を大幅更新するに至った。上記のように2022年も377万7千本と過去最高記録を連続更新、海外第3位の規模となっており、ミンダナオ島の第2工場の稼働により、更なる販売増加が期待される。
ヤクルト海外乳製品売上数量(1日当たり本数、単位:千本、%)
国名 | 連結 区分 |
2022年1月~12月(速報値) | |
売上数量 | 前年比伸び率 | ||
フィリピン | 持分法 | 3,777 | 6.7 |
台湾 | 持分法 | 645 | -5.2 |
香港 | 連結 | 351 | -16.8 |
タイ | 持分法 | 2,323 | 13.0 |
韓国 | 持分法 | 2,409 | -9.5 |
シンガポール | 連結 | 242 | -8.3 |
インドネシア | 連結 | 7,276 | -0.7 |
オーストラリア | 連結 | 316 | 9.1 |
マレーシア | 連結 | 417 | 26.5 |
ベトナム | 連結 | 904 | 17.1 |
インド | 連結 | 234 | 4.0 |
中東 | 連結 | 17 | -13.9 |
ミャンマー | 連結 | - | - |
中国 | 連結 | 6,257 | -10.4 |
アジア・オセアニア計 (連 結 合 計) |
25,170 | -1.6 | |
16,014 | -3.8 | ||
ブラジル | 連結 | 1,410 | 2.0 |
メキシコ | 連結 | 3,684 | 7.2 |
米国 | 連結 | 632 | 12.3 |
米州計 | 5,726 | 6.4 | |
ヨーロッパ計 | 653 | -4.5 | |
合 計 (連 結 合 計) |
31,548 | -0.3 | |
22,393 | -1.4 |
フィリピンヤクルトの1日当たり販売数量推移(単位:千本、%)
年 | 13年 | 14年 | 15年 | 16年 | 17年 | 18年 | 19年 | 20年 | 21年 | 22年 |
数量 | 1,594 | 1,877 | 2,139 | 2,449 | 2,762 | 3,088 | 3,196 | 3,030 | 3,539 | 3,777 |
伸び率 | 6.2 | 17.7 | 14.0 | 14.5 | 12.8 | 11.8 | 3.5 | -5.3 | 16.8 | 6.7 |
« ミンダナオ-ビサヤ送電網、3月に試験運用開始へ | 10日の中央銀行証券(28日物)入札、落札利回り6.3800% »