経済自由度89位(176カ国中)、前年から9ランク低下

アセアン主要国で最低、1位シンガポール、最下位は北朝鮮

2023/03/03

 2月1日、米国シンクタンクのヘリテージ財団とウォールストリート・ジャーナルは、2月27日、「経済自由度指数2013年版」を発表した。

 1995年から発表が開始された「経済自由度指数」は、各国・地域の法制度、規制の効率性、政府の関与、市場の開放度の4つのカテゴリー・10項目について100点満点で評価し、自由度を測るものである。得点が高ければ高いほど経済自由度が高く、低ければ低いほど経済自由度は低くなる。2023年版の調査対象は176カ国・地域で、前年の177カ国・地域から1つ減少した。
 
 2013年の首位はシンガポール、2位はスイス、3位はアイルランド、4位は台湾、5位はニュージーランドとなっている。一方、最下位の176位は北朝鮮、175位はキューバ、174位はベネズエラ、173位がスーダン、172位がジンバブエ。日本は31位、韓国は15位、中国本土は154位であった。
 
 フィリピンは89位(59.3ポインㇳ)で、前年の80位(61.1ポイント)から9ランク低下した。政府の汚職に対する清潔度や司法の有効性で非常に低い評価であった。アジア・パシフィック39カ国中では18位とランクされた。ASEAN主要国中では最低であり、マレーシア(42位)、インドネシア(60位)、ベトナム(72位)、タイ(80位)に遅れをとっている。

 なお、フィリピンは2017年までは上昇基調が続いたが、2017年58位というピークの後は、2018年61位、2019年と2020年70位、2021年73位、2022年80位、そして、2023年89位と急低下している。