22年末の個人向け融資残高、13%増の2兆2千億ペソ

不良債権比率6.54%に改善(前年末9.31%)

2023/03/22

 フィリピン中央銀行(BSP)の最新データによると、2022年第4四半期末(12月末)のフィリピン銀行業界(商業・拡大商業・貯蓄銀行本体のみ)の個人向け総融資(CL)残高は前年同期末比13.0%増の2兆2,339億ペソだった。

 総融資残高(TLP)に対する個人向け総融資残高比率は19.25%と前期末から低下したが、前年同期末からは上昇した。また、個人向け総融資(CL)残高に対するCL不良債権(NPL)比率は6.54%と前期末及び前年同期末から改善した。

 フィリピン銀行業界の個人向け融資動向   (単位:億ペソ)
項目 2021年12月末 2022年9月末 2022年12月末
個人向け総融資残高(CL) 19,761.27 21,490.63 22,338.78
個人向け融資NPL残高 1,838.99 1,545.42 1,460.42
貸倒引当金 895.08 828.19 754.70
総融資残高(TLP) 108,575.10 111,490.47 116,033.09
総不良債権残高(TNPL) 4,310.40 3,948.04 3,797.36
個人向け総融資の対TLP比率 18.20% 19.28% 19.25%
個人向け総融資NPLの対TNPL比率 42.66% 39.14% 38.46%
個人向け総融資不良債権比率 9.31% 7.19% 6.54%
(出所:BSP資料より作成、注:2023年3月7日更新版、銀行本体のみ、銀行間融資除く)