比セブン-イレブン、第1四半期は36%増収で2.7倍増益
3,453店で業界断トツ、今年400店出店へ、26年に5千店目標
2023/05/18
フィリピンのコンビニエンスストア(コンビニ)首位のフィリピン セブン-イレブン(比セブン-イレブン)は、台湾系のプレジデント・チェーンストア(ラブアン)ホールディングスが55.322%(2023年3月末現在)を保有するフィリピン セブン社(証券コード:SEVN)によって運営されている。
SEVNの2023年第1四半期(1月~3月)事業報告書によると、比セブン-イレブンの2023年3月末の店舗数は3,453店、2022年末の3,393店から60店、率にして1.8%の純増となった。2023年第1四半期に67店をオープン、7店を閉鎖した。1年前の2022年3月末の3,136店からは317店、率にして10.1%の純増である。そして、コンビニ業界断トツの店舗数となっている。
2023年3月末の3,453店の地域別内訳は、マニラ首都圏1,064店、首都圏以外のルソン地域1,542店、セブを中心とするビサヤ地域499店、ダバオを中心とするミンダナオ地域348店。全体では自営店が1,796店(52%)、フランチャイズ店が1,657店(48%)となっている。
近年急成長を続けてきた比セブン-イレブンは新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックで急ブレーキがかかり2020年、2021年と2年連続で赤字決算、店舗増加数も2020年は114店、2021年は95店にとどまった。しかし、2022年の業績は下記のように急回復、店舗数も320店増加した。このような状況下で、出店ピッチを再び高める方針であり、2023年は400店を出店する計画である。そして、2026年に5,000店を目標としている。
SEVNの2023年第1四半期のグループ総売上高は前年同期比(以下同様)35.5%増の184億ペソに達した。既存店売上高は23.3%増加した。営業収入は36.3%増の175億ペソ、営業利益は89.5%増の8億5,370万ペソ、そして純利益は165%増(約2.7倍)の5億2,760万ペソと大幅増収増益。そして、収益ともに、新型コロナパンデミック前の水準を大幅に上回った。純利益は2019年第1四半期の1億1,220万ペソから約4.7倍に拡大した。
新型コロナ感染減少やそれに伴う外出・移動制限緩和、経済再開本格化などを背景に業績は再上昇基調となっている。2022年年間の営業収入は前年比(以下同様)39.7%増の635億ペソ、純損益は20億0,570万ペソの黒字で、前年の4億6,100万ペソの赤字(損失)から急改善した。そして、3年ぶりの黒字化のみならず、一気に過去最高益を更新した。2023年はそれを上回るペースの推移となっている。
フィリピン地域別のセブン-イレブン店舗数推移(単位:百万ペソ)
(出所:フィリピン・セブン資料などより作成)
フィリピンセブン-イレブン既存店の増収率の推移
(出所:フィリピン・セブン資料などより作成)
フィリピンセブン-イレブン店舗数(年末値)とPSC純利益推移(単位:百万ペソ、2023年は第1四半期)
(出所:フィリピン・セブン資料などより作成)
主な日本ブランドのコンビニ店舗数(年末値、資本的に日系はローソンのみ、ミニストップはブランド名変更)
(出所:各社の店舗情報などから作成)
SEVNの2023年第1四半期(1月~3月)事業報告書によると、比セブン-イレブンの2023年3月末の店舗数は3,453店、2022年末の3,393店から60店、率にして1.8%の純増となった。2023年第1四半期に67店をオープン、7店を閉鎖した。1年前の2022年3月末の3,136店からは317店、率にして10.1%の純増である。そして、コンビニ業界断トツの店舗数となっている。
2023年3月末の3,453店の地域別内訳は、マニラ首都圏1,064店、首都圏以外のルソン地域1,542店、セブを中心とするビサヤ地域499店、ダバオを中心とするミンダナオ地域348店。全体では自営店が1,796店(52%)、フランチャイズ店が1,657店(48%)となっている。
近年急成長を続けてきた比セブン-イレブンは新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックで急ブレーキがかかり2020年、2021年と2年連続で赤字決算、店舗増加数も2020年は114店、2021年は95店にとどまった。しかし、2022年の業績は下記のように急回復、店舗数も320店増加した。このような状況下で、出店ピッチを再び高める方針であり、2023年は400店を出店する計画である。そして、2026年に5,000店を目標としている。
SEVNの2023年第1四半期のグループ総売上高は前年同期比(以下同様)35.5%増の184億ペソに達した。既存店売上高は23.3%増加した。営業収入は36.3%増の175億ペソ、営業利益は89.5%増の8億5,370万ペソ、そして純利益は165%増(約2.7倍)の5億2,760万ペソと大幅増収増益。そして、収益ともに、新型コロナパンデミック前の水準を大幅に上回った。純利益は2019年第1四半期の1億1,220万ペソから約4.7倍に拡大した。
新型コロナ感染減少やそれに伴う外出・移動制限緩和、経済再開本格化などを背景に業績は再上昇基調となっている。2022年年間の営業収入は前年比(以下同様)39.7%増の635億ペソ、純損益は20億0,570万ペソの黒字で、前年の4億6,100万ペソの赤字(損失)から急改善した。そして、3年ぶりの黒字化のみならず、一気に過去最高益を更新した。2023年はそれを上回るペースの推移となっている。
フィリピン地域別のセブン-イレブン店舗数推移(単位:百万ペソ)
場所 | 2022年末 | 2023年1Q純増数 | 2023年1Q末 |
マニラ首都圏 | 1,063 | 1 | 1,064 |
ルソン地方(首都圏除く) | 1,505 | 37 | 1,542 |
ビサヤ地方 | 489 | 10 | 499 |
ミンダナオ地方 | 336 | 12 | 348 |
合計 | 3,393 | 60 | 3,453 |
フィリピンセブン-イレブン既存店の増収率の推移
年/四半期 | Q1 | Q2 | Q3 | Q4 | 年間 |
2023 | +23.3% | - | - | - | - |
2022 | +16.1% | +39.2% | +35.2% | +26.6% | +28.8% |
2021 | -20.1% | -5.1% | +3.4% | +8.5% | -4.6% |
2020 | +2.5% | -25.5% | -25.2% | -23.7% | -18.4% |
2019 | +6.8% | +13.0% | +10.1% | +10.1% | +10.3% |
フィリピンセブン-イレブン店舗数(年末値)とPSC純利益推移(単位:百万ペソ、2023年は第1四半期)
時期 | 14年 | 15年 | 16年 | 17年 | 18年 | 19年 | 20年 | 21年 | 22年 | 23年1Q |
店舗数 | 1,282 | 1,602 | 1,995 | 2,285 | 2,550 | 2,864 | 2,978 | 3,073 | 3,393 | 3,453 |
純利益 | 873 | 1,008 | 1,176 | 1,318 | 1,532 | 1,445 | -420 | -461 | 2,057 | 528 |
主な日本ブランドのコンビニ店舗数(年末値、資本的に日系はローソンのみ、ミニストップはブランド名変更)
年・月 | 15年 | 16年 | 17年 | 18年 | 19年 | 20年 | 21年 | 22年 | 23年1Q |
セブン-イレブン | 1,602 | 1,995 | 2,285 | 2,550 | 2,864 | 2,978 | 3,073 | 3,393 | 3,453 |
ミニストップ(アンクルジョン) | 519 | 499 | 496 | 499 | 506 | 472 | 456 | N.A. | N.A. |
ファミリーマート | 120 | 99 | 66 | 69 | 76 | N.A. | N.A. | N.A. | N.A. |
ローソン | 16 | 29 | 31 | 38 | 60 | 64 | 68 | 100 | 102 |
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