丸紅参画の下水の飲料水化事業、国際最優秀賞に
廃水を高度処理し再生水として直接上水道へ供給
2023/05/24
丸紅が参画する水関連プロジェクトが、調査コンサルティング会社Global Water Intelligenceが主催する、全世界の水関連プロジェクトを対象とした国際アワード『Global Water Awards 2023』において、以下の2部門の最優秀賞、優秀賞を受賞した。
・フィリピン・マイニラッドウオーターサービス社(マイニラッド社)パラニャーケ再生水プロジェクト:
「Water Reuse Project of the Year 2023」最優秀賞
・サウジアラビア・シュケイク3造水プロジェクト:
「Desalination Plant of the Year 2023」優秀賞
パラニャーケ再生水プロジェクトは、丸紅が参画するマイニラッド社が、運営するパラニャーケ下水処理場から排出される下水処理水を飲用可能な水準まで高度処理し、1日あたり1,000万リットルの再生水(New Water)を近隣エリアに供給するプロジェクトである。再生水を直接上水道へ供給する取り組みは、アジアでは初めてである。
フィリピンにおいて前例がない中で、WHOの水質関連のガイドラインを遵守しつつ、規制当局との協働と運転許認可の取得を進めたことで、今後の再生水案件への道筋を開いたこと、また再生水について一般利用者への丁寧な情報共有・説明を行い、安全かつ持続可能な水源であることを周知したことが高く評価され、受賞に至った。マイニラッド社は、経済発展による上水需要が増加し続けるマニラ首都圏において、気候変動の影響を受け難い安定的な水源のひとつとして、今後も再生水プロジェクトを拡大していく方針である。
マニラ首都圏西区域全17市区などをサービスエリアとして水道や下水処理サービスを約1,000万人に提供しているマイニラッド社は、昨年7月5日、「首都圏パラニャーケ市に立地する新しいモジュラー処理プラント(ModTP)で処理された排水を利用した飲料水『ニューウォーター』の試験的供給を開始した」と発表した。
約4億5,000万ペソで建設された新しいモジュラー処理プラント(ModTP)における、排水からの飲料水『ニューウォーター』生産能力は現時点では1日あたり1,000万リットルである。この『ニューウォーター』は、ラメサ浄水場からの通常の飲料水と混合、パラニャーケ市のバランガイに試験的に供給開始された。この『ニューウォーター』は、2022年6月、保健省(DOH)認定の研究機関によって「飲料水国家基準」を満たしていることが証明され、パラニャーケ市保健局から飲用証明書が発行された。
水資源が限られているうえ、近年の地球温暖化や人口増加に伴う水資源使用量の増加により水不足の問題が顕在化している。このような状況下で、水資源の有効活用、再利用の重要性が増している。したがって、マイニラッド社は、水資源の高度再利用として、排水の飲料水化を検討、調査してきた。
現在マイニラッド社は、フィリピンの有力コングロマリットであるメトロ パシフィック インベストメンツ(証券コード:MPIC)、DMCIホールディングス(証券コード:DMC)、丸紅との合弁企業となっている。出資比率はMPIC52.8%、DMCIホールディングス25.3%、丸紅20%である。丸紅は2013年に、20%の間接出資を行っている。
丸紅は、アジア・米州・欧州・中東・アフリカにおいて、水処理施設のBOO/BOT、運転保守管理から上下水道事業の運営に至るまで、多角的に水事業を展開している。今後も、人々の生活に不可欠な水供給サービスの提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく方針である。
・フィリピン・マイニラッドウオーターサービス社(マイニラッド社)パラニャーケ再生水プロジェクト:
「Water Reuse Project of the Year 2023」最優秀賞
・サウジアラビア・シュケイク3造水プロジェクト:
「Desalination Plant of the Year 2023」優秀賞
パラニャーケ再生水プロジェクトは、丸紅が参画するマイニラッド社が、運営するパラニャーケ下水処理場から排出される下水処理水を飲用可能な水準まで高度処理し、1日あたり1,000万リットルの再生水(New Water)を近隣エリアに供給するプロジェクトである。再生水を直接上水道へ供給する取り組みは、アジアでは初めてである。
フィリピンにおいて前例がない中で、WHOの水質関連のガイドラインを遵守しつつ、規制当局との協働と運転許認可の取得を進めたことで、今後の再生水案件への道筋を開いたこと、また再生水について一般利用者への丁寧な情報共有・説明を行い、安全かつ持続可能な水源であることを周知したことが高く評価され、受賞に至った。マイニラッド社は、経済発展による上水需要が増加し続けるマニラ首都圏において、気候変動の影響を受け難い安定的な水源のひとつとして、今後も再生水プロジェクトを拡大していく方針である。
マニラ首都圏西区域全17市区などをサービスエリアとして水道や下水処理サービスを約1,000万人に提供しているマイニラッド社は、昨年7月5日、「首都圏パラニャーケ市に立地する新しいモジュラー処理プラント(ModTP)で処理された排水を利用した飲料水『ニューウォーター』の試験的供給を開始した」と発表した。
約4億5,000万ペソで建設された新しいモジュラー処理プラント(ModTP)における、排水からの飲料水『ニューウォーター』生産能力は現時点では1日あたり1,000万リットルである。この『ニューウォーター』は、ラメサ浄水場からの通常の飲料水と混合、パラニャーケ市のバランガイに試験的に供給開始された。この『ニューウォーター』は、2022年6月、保健省(DOH)認定の研究機関によって「飲料水国家基準」を満たしていることが証明され、パラニャーケ市保健局から飲用証明書が発行された。
水資源が限られているうえ、近年の地球温暖化や人口増加に伴う水資源使用量の増加により水不足の問題が顕在化している。このような状況下で、水資源の有効活用、再利用の重要性が増している。したがって、マイニラッド社は、水資源の高度再利用として、排水の飲料水化を検討、調査してきた。
現在マイニラッド社は、フィリピンの有力コングロマリットであるメトロ パシフィック インベストメンツ(証券コード:MPIC)、DMCIホールディングス(証券コード:DMC)、丸紅との合弁企業となっている。出資比率はMPIC52.8%、DMCIホールディングス25.3%、丸紅20%である。丸紅は2013年に、20%の間接出資を行っている。
丸紅は、アジア・米州・欧州・中東・アフリカにおいて、水処理施設のBOO/BOT、運転保守管理から上下水道事業の運営に至るまで、多角的に水事業を展開している。今後も、人々の生活に不可欠な水供給サービスの提供を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していく方針である。
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