サンミゲル、MRT7号線事業資金として1千億ペソ調達
6月央時点の建設進捗率61.92%、25年に開業予定
2023/06/28
サンミゲル(証券コード:SMC)グループが首都圏鉄道7号線(MRT7号線)プロジェクトを推進しつつある。MRT7号線の建設進捗率は6月14日時点で61.92%に達しており、2025年第2四半期の全線開通を目指すとのことである。前政権下では、MRT7号線は部分開通、全線開通という2段階方式を想定していたが、現時点では、部分開業というステップを経ないで、一気に2025年央までに全線開通を目指すとのことである。
サンミゲルは、MRT7線事業資金調達の一環として、このほど、大手銀行等のコンソーシアムとの間で1,000億ペソのシンジケートローン調達契約を締結した。今回のコンソーシアム参加銀行・機関はBDOユニバンク(BDO)、フィリピンナショナル バンク(PNB)、セキュリティバンク(SECB)、バンク オブ コマース(BNCOM)、公務員年金保障基金(GSIS)である。
MRT7号線は、既存線であるMRT1号線とLRT3号線が乗り入れるノース・アベニュー駅(ケソン市)からサン・ホセ・デルモンテ駅(ブカラン州)までの14駅、23kmを結ぶ。プロジェクトには、MRT7号線敷設や14駅建設のほか、NLEX(北ルソン高速道路)ボカウエ・インターチェンジからの22㎞、ハイウェイ、サン・ホセ・デルモンテ駅に隣接した複合輸送ターミナル(ITT)の建設なども含まれている。
なお、MRT7号線は沿線の景観を損なわないように、運行列車への給電に関しては第三軌条方式を採用している。すなわち、列車は、線路の上の送電線からパンタグラフから電力を得るかわりに、走行用のレールと並行して敷設される第三の給電用レール(第三軌条)から集電する。
MRT7号線の利用者は開業初年度に1日当たり30万人、開業12年目には最大85万人と見込まれている。ノース・アベニュー駅からサン・ホセ・デルモンテ駅までの所要時間は35分とされている。すなわち、MRT7号線が完成すれば、所要時間は現在の2時間~3時間(自動車)が35分へと大幅短縮されることになる。
このMRT7号線の実施機関はユニバーサルLRT社(ULC)で、フィリピン政府より、同鉄道システム一式及びバスターミナルに関する25年間の建設・運営・保守の事業権を取得している。ULCの過半数シェアはサンミゲル ホールディングスが保有していることから、サンミゲルグループが実施主体と言える。ULCからMRT7号線のEPC(設計・調達・建設)を受注したのは、ユーチェンコグループの有力建設企業であるEEIと韓国の現代ロテムのコンソーシアムである。車両は、現代ロテムから108両(3両×36編成)が調達される。
サンミゲルは、MRT7線事業資金調達の一環として、このほど、大手銀行等のコンソーシアムとの間で1,000億ペソのシンジケートローン調達契約を締結した。今回のコンソーシアム参加銀行・機関はBDOユニバンク(BDO)、フィリピンナショナル バンク(PNB)、セキュリティバンク(SECB)、バンク オブ コマース(BNCOM)、公務員年金保障基金(GSIS)である。
MRT7号線は、既存線であるMRT1号線とLRT3号線が乗り入れるノース・アベニュー駅(ケソン市)からサン・ホセ・デルモンテ駅(ブカラン州)までの14駅、23kmを結ぶ。プロジェクトには、MRT7号線敷設や14駅建設のほか、NLEX(北ルソン高速道路)ボカウエ・インターチェンジからの22㎞、ハイウェイ、サン・ホセ・デルモンテ駅に隣接した複合輸送ターミナル(ITT)の建設なども含まれている。
なお、MRT7号線は沿線の景観を損なわないように、運行列車への給電に関しては第三軌条方式を採用している。すなわち、列車は、線路の上の送電線からパンタグラフから電力を得るかわりに、走行用のレールと並行して敷設される第三の給電用レール(第三軌条)から集電する。
MRT7号線の利用者は開業初年度に1日当たり30万人、開業12年目には最大85万人と見込まれている。ノース・アベニュー駅からサン・ホセ・デルモンテ駅までの所要時間は35分とされている。すなわち、MRT7号線が完成すれば、所要時間は現在の2時間~3時間(自動車)が35分へと大幅短縮されることになる。
このMRT7号線の実施機関はユニバーサルLRT社(ULC)で、フィリピン政府より、同鉄道システム一式及びバスターミナルに関する25年間の建設・運営・保守の事業権を取得している。ULCの過半数シェアはサンミゲル ホールディングスが保有していることから、サンミゲルグループが実施主体と言える。ULCからMRT7号線のEPC(設計・調達・建設)を受注したのは、ユーチェンコグループの有力建設企業であるEEIと韓国の現代ロテムのコンソーシアムである。車両は、現代ロテムから108両(3両×36編成)が調達される。
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