上半期の決算発表開始、先陣の有力銀行BPIは23%増益
純利益251億ペソ、総資産2.7兆ペソ、NPL比率1.88%に改善
2023/07/21
2023年上半期(1月~6月)の決算発表シーズン入りとなった。まず、アヤラ財閥傘下の有力拡大商業銀行バンク オブ ザ フィリピン アイランズ(証券コード:BPI)が、7月20日、2023年上半期の決算速報を発表した。
BPIの今上半期の総収入は前年同期比(以下同様)13.8%増の656億ペソ。主力の純金利収入は27.4%増の501億ペソへと増収に寄与した。純金利率は56ベイシスポイント改善し4.03%となった。サービス・手数料収入など非金利収入は15.4%減の155億ペソにとどまったが、比較対象の前年同期は不動産売却益が計上されている。一時的な収益の影響を除いた非金利収入は、クレジットカードの手数料の増加等で、16.3%増となった。
一方、総営業費用は21.4%増の314億ペソへと拡大した。主に、デジタル化プログラムへの継続的な投資や給与引き上げ、販売キャンペーン、販売費用等の増加による。費用収入比率は47.9%。増収効果に加え、平均資産ベースの9.2%拡大、純金利率の増加、貸倒引当の60.0%減少などで、純利益は23.0%増の251億ペソへと二桁の増益になった。
2023年6月末の総融資残高は10.5%増の1兆7,000億ペソ。一方、受入預金残高は7.6%増の2兆1,000億ペソ。そのなかで、コストの低い当座預金・貯蓄口座(CASA)の全預金残高に占める比率は70.2%となった。また、預貸率(LDR)は80.2%となった。6月末現在の総資産は8.9%増の2兆7,000億ペソ、株主資本は3,361億ペソへと増加した。
株主資本利益率(ROE)は15.50%、総資産利益率(ROA)は1.92%。バーゼルⅢ基準でのリスク加味自己資本比率(CAR)は16.4%で中央銀行の最低基準10%を大幅に上回っている。補完資本(TIER2)を除いた普通株式中核自己資本(CET1)比率も15.5%と良好で中央銀行の最低基準を大幅に上回っている。一方、不良債権(NPL)比率は1.88%と改善した。NPL貸倒引当率は167.44%。
BPIの今上半期の総収入は前年同期比(以下同様)13.8%増の656億ペソ。主力の純金利収入は27.4%増の501億ペソへと増収に寄与した。純金利率は56ベイシスポイント改善し4.03%となった。サービス・手数料収入など非金利収入は15.4%減の155億ペソにとどまったが、比較対象の前年同期は不動産売却益が計上されている。一時的な収益の影響を除いた非金利収入は、クレジットカードの手数料の増加等で、16.3%増となった。
一方、総営業費用は21.4%増の314億ペソへと拡大した。主に、デジタル化プログラムへの継続的な投資や給与引き上げ、販売キャンペーン、販売費用等の増加による。費用収入比率は47.9%。増収効果に加え、平均資産ベースの9.2%拡大、純金利率の増加、貸倒引当の60.0%減少などで、純利益は23.0%増の251億ペソへと二桁の増益になった。
2023年6月末の総融資残高は10.5%増の1兆7,000億ペソ。一方、受入預金残高は7.6%増の2兆1,000億ペソ。そのなかで、コストの低い当座預金・貯蓄口座(CASA)の全預金残高に占める比率は70.2%となった。また、預貸率(LDR)は80.2%となった。6月末現在の総資産は8.9%増の2兆7,000億ペソ、株主資本は3,361億ペソへと増加した。
株主資本利益率(ROE)は15.50%、総資産利益率(ROA)は1.92%。バーゼルⅢ基準でのリスク加味自己資本比率(CAR)は16.4%で中央銀行の最低基準10%を大幅に上回っている。補完資本(TIER2)を除いた普通株式中核自己資本(CET1)比率も15.5%と良好で中央銀行の最低基準を大幅に上回っている。一方、不良債権(NPL)比率は1.88%と改善した。NPL貸倒引当率は167.44%。