新型コロナ緊急事態宣言、7月21日に正式解除

2023/07/23

 7月22日大統領広報室(POC)は、「マルコス大統領は、7月21日、大統領宣言第297号を発令、新型コロナウイルス感染症による公衆衛生上の緊急事態宣言(新型コロナ緊急事態宣言)を全国的に解除した」と発表した。

 マルコス大統領の前任者であるロドリゴ・ドゥテルテ前大統領は、最初の新型コロナウイルス感染が保健省(DOH)によって報告された2020年3月8日に新型コロナ緊急事態宣言を発令、その後その宣言が継続されてきた。

 今年5月、マルコス大統領は、世界保健機関(WHO)が国際的な公衆衛生上の緊急事態宣言を終了した後、フィリピンはすでに「正常な状態」にあると表明したが、今回正式に新型コロナ緊急事態宣言が解除された。

 大統領宣言第297号によると、「新型コロナ緊急事態宣言期間中にのみ有効である全ての命令、覚書、発令は、撤回、取り消し、またはキャンセルされたものとみなされ、もはや効力を持たないものとするとの大統領宣言第297号に基づき、すべての政府機関は、その政策、規則、規制が新型コロナ緊急事態の解除を考慮したものであることを保証するよう義務付けられている」とのことである。政府機関は、必要に応じて、既存の発令を修正したり、新たな発令を公布したりするよう指示されている。

 新型コロナ緊急事態宣言基づいて食品医薬品局(FDA)が発出した全ての新型コロナウイルスワクチン(ワクチン)の緊急使用許可(EUA)は、「手持ちのワクチンを使い果たすことのみを目的として」大統領宣言第297号から1年間有効であるとのことである。DOHは無料ワクチンの投与を続けており、最近では医療従事者や高齢者向けに新型コロナウイルスオリジナル株とデルタ変異株に有効な二価ワクチンの配布を開始した。