サンミゲルビール、上半期の純利益26%増の135億ペソ

売上高14%増の741億ペソ、国内ビール販売数量9%増加

2023/08/04

 サンミゲルグループの食品と飲料事業を大統合して発足したサンミゲルフード&ビバレッジ(SMFB、証券コード:FB)は8月3日、2023年上半期の(1月~6月)の決算速報を開示した。
 
 SMFB全体の売上高は前年同期比(以下同様)7%増の1,846億ペソに達した。各製品の販売数量増加や価格戦略などが寄与した。EIBTDAは323億ペソ、純利益(帰属ベースではない総純利益、以下同様)はほぼ横ばいの188億ペソとなった。
 
 SMFBのビール事業、サンミゲル ブリュワリー(SMB、サンミゲルビール)の売上高は14%増の741億ペソ。国内外の消費者需要の回復に伴い、国内ビール販売数量が9%増加し、国内売上高は13%増の660億ペソ。国際ビール事業は、堅調な輸出需要、タイや香港市場の強い需要に支えられ、16%の増収となった。これらの結果、EBITDAは15%増の197億ペソ、純利益は26%増の135億ペソへと二桁増加した。サンミゲルビールには、キリン ホールディングス(キリン)が約48%出資している。
 
 一方、洋酒のヒネブラサンミゲル(証券コード:GSMI)の売上高は10%増の254億ペソ、EIBTDAは53%増の55億ペソ、純利益は64%増の41億ペソと好調であった。

 食品事業は、原材料価格の高騰による逆風の中、コスト意識の高い消費者が求めるものを提供し続け、売上高851億ペソを維持することができた。