日米連携でフィリピン沿岸警備隊の能力向上を支援

「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け取組継続

2023/09/11

 9月8日、日本の海上保安庁は、「2023年8月14日から9月2日までの間、国際協力機構(JICA)の枠組みの下、外国海上保安機関に対する海上保安能力向上支援の専従部門『海上保安庁Mobile Cooperation Team(MCT)』3名をフィリピンに派遣し、フィリピン沿岸警備隊(PCG)に対する能力向上支援を実施した」と発表した。

 今回のフィリピンに対する能力向上支援では、日米海上保安両機関における共同の取組「SAPPHIRE(サファイア)」として、米国沿岸警備隊(USCG)と連携した支援も実施した。日米両機関における共同取組を「SAPPHIRE(サファイア)」と呼称し、2023年に実施する取組を「SAPPHIRE23」と表記している。

1.支援内容
(1)期間:8月15日(火)から18日(金)
  実施機関:海上保安庁MCT、対象機関:フィリピン沿岸警備隊(PCG)職員
  内容:安全運航及び放水銃取扱いに関する講義、制圧技能指導
(2)期間:8月21日(月)から25日(金)
  実施機関:海上保安庁MCT、対象機関:フィリピン沿岸警備隊(PCG)職員
  内容:制圧技能及び教授法の指導
(3)期間:8月28日(月)から9月1日(金)
  実施機関:海上保安庁MCT、米国沿岸警備隊(USCG)、対象機関:フィリピン沿岸警備隊(PCG)職員
  内容:巡視船の保守整備

 なお、日米の海上保安機関である海上保安庁及びUSCGは、様々な機会を通じて連携・協力関係の強化を図るとともに、日米両海上保安機関間の取組SAPPHIREを推進することで、法の支配に基づく「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向け、インド太平洋地域の海上保安機関に対する能力向上支援を行っている。