マニラ湾横断橋事業費、1,756億ぺソから2,193億ペソへ増額

NEDA理事会、約2,700億ペソの需要インフラ関連案件を承認

2023/10/14

 国家経済開発庁(NEDA)は、10月13日開催の理事会において、約2,697億ペソの影響力の大きい以下のようなプログラムやプロジェクトを承認した(既承認プロジェクトの事業費増額や期限延長含む)。なお、現在のNEDA理事会議長は、マルコス大統領が務めている。

1.ボホール島パングラオ国際空港の近代化、拡張、運営、保守官民連携(PPP)事業(45億ペソ)

2.バギオ総合病院透析センターの透析装置大幅増加PPP事業(3億9,200万ペソ)

3.インフラストラクチャー準備・革新ファシリティーへの2回目の追加融資(130億8,000万ペソ、ADB支援)

4.グリーンエコノミー推進のための官民能力強化プログラム(36億2,000万ペソ、EU支援)

5.セブ市の高速バス運行(セブBRT)事業費の163億ペソから287億8,000万ペソへの増額
 実施期間も2027年12月まで延長、世界銀行とフランス開発庁からの融資期間も2027年9月まで延長

6.マニラ湾横断橋事業費の1,756億ペソから2,193億ペソへの増額、実施期間2029年12月までの延長
 2020年1月29日にNEDA理事会によって承認されたマニラ湾横断橋事業は、バタアン州マリベレスのアラスーアシン・バランガイとカビテ州ナイックのティマラン・バランガイを結ぶ32.15㎞の4車線ブリッジである。当時は総事業費1,756億ペソ、工期は6年間以内と想定されていたが、今回事業費増額や期限延長が承認された。開通すると、カビテとバタアン間の移動時間は、現在の5時間から20~30分に短縮されると試算されている。