大統領、第1回ASEAN-湾岸協力会議サミットに出席

南シナ海やアラビア海の平和、安全、安定を呼びかけ

2023/10/21

 マルコス大統領は、10月20日、サウジアラビア首都リアドで開催の第1回東南アジア諸国連合(ASEAN)-湾岸協力会議(GCC)首脳会議に出席した。

 マルコス大統領は、記念すべき初のASEAN-GCCサミットでの演説において、世界的に重要な海門や回廊に跨っているASEANとGCCという2つの地域間の協力の重要性を強調するとともに、南シナ海とアラビア海の平和、安全、安定を維持するために結束するよう促した。

 更に、両地域の継続的な繁栄には、それぞれの専門分野における「具体的な協力分野と相互補完的な協力関係」の確立が必要であるとも述べた。そして、石油供給や石油化学産業の大国であるGCC諸国に対し、ASEAN加盟国への石油・ガス、化学肥料などの安定的な供給を継続するよう要請した。

 マルコス大統領は、ASEAN・GCC首脳会議の共同声明と、2024年から2028年までのASEAN・GCC協力枠組みが採択されたことを歓迎すると述べ、この2つは「より大きな政治的意志をもって、ともに前進する道を示すものだ」とも強調した。

 なお、GCC加盟国はバーレーン、クウェート、オマーン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦の6カ国。ASEAN加盟国は、フィリピン、ブルネイ、ミャンマー、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナムの10カ国。GCC諸国には220万人のフィリピン人が居住と推定されている。