国営ランドバンク、9カ月間で24%増益、過去最高益に
純利益319億ペソ、受け取り金利36%増、総資産3.1兆ペソ
2023/10/24
政府系銀行ザ ランドバンク オブ ザ フィリピン(ランドバンク)が、10月22日、2023年9カ月間(1月~9月)の決算速報を発表した。
それによると、2023年9カ月間の純利益は前年同期比(以下同様)24%増の318億5,000万ペソに達し、9カ月間での過去最高益となった。これは、2022年に記録した年間過去最高益301億ペソを6%上回る水準であり、第4四半期が急悪化しない限り、年間最高益更新となる。また、9カ月間の目標額263億ペソを約56億ペソ上回り、2023年の年間目標額350億ペソの90.9%に達した。このような好決算の要因は、受取り利息が36%増の911億5,000万ペソへと大幅増加したこととコスト節減効果の顕在化などである。
2023年9月末の総資産は11.5%増の3兆1,000億ペソへと2桁の伸びを記録した。これは、受け入れ預金残高が12.8%増の2兆7,000億ペソに拡大したことによる。一方、自己資本も21.9%増の2,492億ペソへと大幅増加、すでに2023年末の目標額2,438億ペソを上回っている。
ランドバンクの財務諸比率は健全な水準を維持しており、年率換算の自己資本利益率(ROE)は15.97%に達した。バーゼルⅢ基準でのリスク資産に対する自己資本比率(CAR)は16.15%、補完資本(TIER2)を除いた普通株式中核自己資本比率(CET1)は15.30%と良好で、双方ともに中央銀行の最低基準を大幅に上回っている。
銀行業界の2023年9カ月間決算はまだ出揃っていないが、2023年上半期時点で、ランドバンクの総資産はBDOユニバンク(BDO)の4兆1,583億ペソに次ぐ業界第2位となっている。また、受け入れ預金残高もBDOの3兆2,958億ペソに次ぐ第2位となっている。
それによると、2023年9カ月間の純利益は前年同期比(以下同様)24%増の318億5,000万ペソに達し、9カ月間での過去最高益となった。これは、2022年に記録した年間過去最高益301億ペソを6%上回る水準であり、第4四半期が急悪化しない限り、年間最高益更新となる。また、9カ月間の目標額263億ペソを約56億ペソ上回り、2023年の年間目標額350億ペソの90.9%に達した。このような好決算の要因は、受取り利息が36%増の911億5,000万ペソへと大幅増加したこととコスト節減効果の顕在化などである。
2023年9月末の総資産は11.5%増の3兆1,000億ペソへと2桁の伸びを記録した。これは、受け入れ預金残高が12.8%増の2兆7,000億ペソに拡大したことによる。一方、自己資本も21.9%増の2,492億ペソへと大幅増加、すでに2023年末の目標額2,438億ペソを上回っている。
ランドバンクの財務諸比率は健全な水準を維持しており、年率換算の自己資本利益率(ROE)は15.97%に達した。バーゼルⅢ基準でのリスク資産に対する自己資本比率(CAR)は16.15%、補完資本(TIER2)を除いた普通株式中核自己資本比率(CET1)は15.30%と良好で、双方ともに中央銀行の最低基準を大幅に上回っている。
銀行業界の2023年9カ月間決算はまだ出揃っていないが、2023年上半期時点で、ランドバンクの総資産はBDOユニバンク(BDO)の4兆1,583億ペソに次ぐ業界第2位となっている。また、受け入れ預金残高もBDOの3兆2,958億ペソに次ぐ第2位となっている。
« フィリピン株:23日は54ポイント(0.88%)続落、6,088.44に | 日本外務省、最近の南シナ海緊張の高まりに懸念表明 »