0.25%の緊急利上げ、27日からリバース・レポ金利6.50%に
フィリピン中央銀行(BSP)金融委員会(MB)は、10月26日の会合において、緊急利上げ実施を決定した。
2023/10/26
フィリピン中央銀行(BSP)金融委員会(MB)は、10月26日の会合において、緊急利上げ実施を決定した。
26日の会合では、政策金利体系の0.25%引き上げが決定された。すなわち、主要政策金利であるリバース・レポ(RRP)金利誘導目標6.50%を中心とする6.00%~7.00%というコリドーとなる。この利上げは10月27日発効となる。2022年5月から約1年半に亘る継続的な利上げにより、RRPは現行コリドーの下での最低であった2.0%から合計4.50%上昇となる。
MBは、供給サイドファクターによる物価上昇圧力がインフレ第2ラウンド追加効果を誘発し、インフレ期待をさらに混乱させることを防ぐため、この緊急利上げ措置の必要性を認識したとのことである。交通料金、電力料金、国際原油価格の上昇、最低賃金引き上げなどインフレ上振れリスクが顕在化し続けており、25日の緊急利上げ決定に際しての、リスク調整後インフレ予想は4.7%(前回4.3%)であった。これは政府のインフレ目標レンジ(2%~4%)の上限を大きく上回っている。
MBは、インフレ期待がより安定しインフレ率の持続的な低下傾向が明らかになるまで、金融政策をより長く引き締める必要があると考えている。物価安定という使命に沿って、インフレ率を目標との整合的な経路に戻すために必要な追加措置発動に備えているとのことである。すなわち更なる追加利上げの可能性がある。
BSPは、現在、年8回の金融委員会(MB)政策定例会合を開催している。2023年のMB定期政策会合は、2月16日、3月23日、5月18日、6月22日、8月17日、9月21日、11月16日、12月14日開催と予定されている。1月、4月、7月、10月は開催されない。次回(2023年7回目)の11月16日の定例会合において0.25%の追加利上げが決定される可能性もある。
26日の会合では、政策金利体系の0.25%引き上げが決定された。すなわち、主要政策金利であるリバース・レポ(RRP)金利誘導目標6.50%を中心とする6.00%~7.00%というコリドーとなる。この利上げは10月27日発効となる。2022年5月から約1年半に亘る継続的な利上げにより、RRPは現行コリドーの下での最低であった2.0%から合計4.50%上昇となる。
MBは、供給サイドファクターによる物価上昇圧力がインフレ第2ラウンド追加効果を誘発し、インフレ期待をさらに混乱させることを防ぐため、この緊急利上げ措置の必要性を認識したとのことである。交通料金、電力料金、国際原油価格の上昇、最低賃金引き上げなどインフレ上振れリスクが顕在化し続けており、25日の緊急利上げ決定に際しての、リスク調整後インフレ予想は4.7%(前回4.3%)であった。これは政府のインフレ目標レンジ(2%~4%)の上限を大きく上回っている。
MBは、インフレ期待がより安定しインフレ率の持続的な低下傾向が明らかになるまで、金融政策をより長く引き締める必要があると考えている。物価安定という使命に沿って、インフレ率を目標との整合的な経路に戻すために必要な追加措置発動に備えているとのことである。すなわち更なる追加利上げの可能性がある。
BSPは、現在、年8回の金融委員会(MB)政策定例会合を開催している。2023年のMB定期政策会合は、2月16日、3月23日、5月18日、6月22日、8月17日、9月21日、11月16日、12月14日開催と予定されている。1月、4月、7月、10月は開催されない。次回(2023年7回目)の11月16日の定例会合において0.25%の追加利上げが決定される可能性もある。