11月末の政府負債過去最多、6.3%増の14.5兆ペソ

補償債務含む実質残高は5.9%増の14.9兆ペソ

2024/01/04

 フィリピン財務局(BTR)は1月3日、2023年11月末の政府負債残高が前年同月末比6.3%増の14兆5,087億ペソとなり、前月末から279億ペソ、率にして0.2%増加したと発表した。2022年末からは8.1%増となった。 10月末に続き連続で過去最多となった。

 政府負債残高のうち、対内負債残高は前年同月末比6.3%増の10兆0,244億ペソ(シェア69.1%)と、前月末から1.2%上昇した。また、2022年末からは8.9の増加となった。一方、対外負債残高は前年同月末比6.4%増の4兆4,843億ペソ(シェア30.9%)。前月末比では2.1%減となった。2022年末からは6.5%増加した。

 11月末の政府保証債務残高は前年同月末比9.0%減の3,531億ペソ、前月末からは2.2%減となった。この保証債務を加えた実質政府負債残高は前年同月末比5.9%増の14兆8,619億ペソとなり、前月末から0.1%増加した。

 フィリピン政府の負債残高推移 (単位:億ペソ)
項目 19年末 20年末 21年末 22年末 23年11月末 前月比 前年同月比
政府負債残高 77,313 97,950 117,285 134,189 145,087 0.2% 6.3%
 対GDP比 39.6% 54.5% 60.5% 60.9% - - -
 対内負債残高 51,276 66,947 81,704 92,084 100,244 1.2% 6.3%
 対外負債残高 26,037 31,003 35,581 42,105 44,843 -2.1% 6.4%
保証債務残高 4,887 4,583 4,239 3,991 3,531 -2.2% -9.0%
実質負債残高 82,200 102,534 121,525 138,179 148,619 0.1% 5.9%
(出所:比財務省資料より作成、11月末の為替レート:1米ドル=55.451ペソ)