比イオンファンタジー、コロナ時の全面休業からの急回復続く

今年度9カ月間の売上高21%増加、営業利益は実質30%増加

2024/01/19

 株式会社イオンファンタジーは、1月12日、2024年2月期9カ月間(2023年3月~2023年11月)の決算を発表した。

 それによると、今9カ月間のアセアン事業については、売上高が前年同期比(以下同様)24%増の79億1,300万円、営業利益は1%増の8億9,900万円となった。売上、営業利益ともに過去最高となった。前年同期の業績はコロナ禍の不振から急回復、今9カ月間は続伸という結果となった。

 フィリピン子会社「イオンファンタジー フィリピン」(比イオンファンタジー)の今9カ月間の売上高は21%増の20億6,200万円へと二桁増加した。営業利益は10%減の4億6,300万円であった。ただし、前年同期は賃貸料減免による約1億円の経費減少という要因もあり、このような一時的要因を除けば、今9カ月間は1億0,700万円、率にして約30%程度の営業増益であったといえる。

 なお、今年度9カ月間で6店出店、3店閉店で、店舗数は3店純増。この結果、2023年11月末のフィリピン国内の全店舗数は54店舗に達し、ASEAN諸国(合計262店舗)の中では、マレーシアの112店舗に続く第2位の店舗数を維持した。そして、12月末には57店へと増加した。

 なおフィリピンでは、新型コロナウイルスパンデミック発生以降、フィリピン政府による子供向けアミューズメント産業(プレイルームなど)の全面的営業禁止措置により、比イオンファンタジーは、2020年3月17日より2021年10月まで約20カ月間全店完全営業休止となっており、この間は売上ほぼゼロという状況が続いた。2021年11月10日より徐々に営業禁止措置が解除され、その後業績が急回復に向かったという経緯がある。