1月の株価3.04%上昇も新型コロナ前には程遠い水準

米早期利下げ観測後退や比政局懸念で上値重い展開に

2024/02/02

 フィリピンの代表的株価指数であるフィリピン証券取引所指数(PSEi)の2024年1月31日の終値は6,646.44ポイントとなり、前月末から3.04%上昇した。1月の終値ベースでの最高値は26日の6,686.09ポイント。最安値は3日の6,498.88ポイントだった。

 PSEiは、2023年年間では1.8%下落した。新型コロナウイルスパンデミック前の水準に戻らないまま4年連続下落、年末値ベースでは2013年以来、10年ぶりの安値に落ち込んだ。このような下落に伴う出遅れ感や割安感による押目買いの動きにより、2024年1月は月間ベースでは2023年11月から3カ月連続での上昇となった。

 しかし、フィリピン独自の新規の買い材料不足、米国の早期利下げ観測後退、フィリピンの現・前大統領の対立激化による政局不安定化懸念などにより上値も重い展開であった。コロナ前の水準にはほど遠い水準のままである。ただ、長らく売り越し基調であった外国人投資家が、1月は17営業日買い越しであったことは明るい材料といえる。

 1月の大分類セクター別指数については、金融株(+8.45%)、持株会社株(+3.65%)、不動産株(+2.33%)、サービス業株(+0.83%)は上昇し、鉱業・石油株(資源株、-7.53%)、工業株(-1.72%)は下落した。不動産株は、年間ベースで4年間連続で下落してきたが、1月は堅調であった。

 PSE指数(PSEi)の推移(年末値/月末価)
時期 年末・月末値 上昇率
2012年 5,812.73ポイント 32.95%
2013年 5,889.83ポイント 1.33%
2014年 7,230.57ポイント 22.76%
2015年 6,952.08ポイント -3.85%
2016年 6,840.64ポイント -1.60%
2017年 8,558.42ポイント 25.11%
2018年 7,466.02ポイント -12.76%
2019年 7,815.26ポイント 4.68%
2020年 7,139.71ポイント -8.64%
2021年 7,122.63ポイント -0.24%
2022年 6,566.39ポイント -7.81%
2023年 6,450.04ポイント -1.77%
2024年 1月末 6,646.44ポイント 3.04%
(出所:PSE資料より作成)

 
PSEセクター別株価指数上昇率
項目 20年 21年 22年 23年 24年1月 24年1月末指数
PSE指数 -8.64% -0.24% -7.81% -1.77% 3.04% 6,646.44
全株指数 -8.11% -10.64% -9.33% -1.08% 2.19% 3,499.49
  金融株指数 -22.32% 10.95% 2.42% 5.71% 8.45% 1,885.75
  工業株指数 -2.51% 10.76% -10.12% -2.94% -1.72% 8,919.98
  持株会社株指数 -3.13% -7.44% -5.49% -5.09% 3.65% 6,329.07
  不動産株指数 -11.80% -12.14% -9.04% -2.52% 2.33% 2,921.49
  サービス業株指数 -1.11% 31.19% -17.73% -1.79% 0.83% 1,618.29
  鉱業・石油株指数 17.75% 0.77% 12.57% -7.48% -7.53% 9,247.39
(出所:PSE資料より作成)