ブラザー、比第3工場完成、需要増加や多様化に対応

BCP対策として倉庫機能も兼備、屋上に太陽光発電装置

2024/02/03

 ブラザー工業(ブラザー、本社:名古屋瑞穂区)は、2月2日、製造子会社のブラザーインダストリーズ(フィリピン)(所在地:ルソン島南部バタンガス州タナウアン市ファーストフィリピンインダストリアルパーク)において第3工場が完成したと発表した。
 
 この第3工場は鉄骨造地上4階建て、延床面積は8万7,453平米、2022年4月に着工、予定通りに完成した。着工時に総事業費は約80億円と発表されている。施設用途はプリンター、複合機、ラベルライターの本体および消耗品の生産、保管等とされている。

 なお、第3工場は、さまざまな種類の製品生産が可能となるため、今後の事業環境の変化に柔軟に対応できる予定となっている。また、BCP(事業継続計画)対策として、部品や製品を保管できる倉庫機能も兼ね備えることで、物流面でリスクが生じた場合にも一定期間は生産と出荷が可能である。さらに、屋上に設置した太陽光パネルによる発電により、工場内で使う電力の一部を再生エネルギーで賄うことで、「ブラザーグループ 環境ビジョン2050」で掲げるあらゆる事業活動のカーボンニュートラル実現に貢献する。

 2012年3月設立のブラザーインダストリーズ(フィリピン)の資本金は67億6,340万ペソ、従業員数は7,043人(2023年3月31日現在)である。プリンター、複合機とラベルライターの本体および消耗品を生産してきている。設立以来、ブラザーグループのプリンティングビジネスの拡大に伴い、生産能力を増やしてきたが、さらなる製品販売の増加に備えるために第3工場が建設された。