速報:2023年12月の失業率3.1%、過去最低に

23年平均4.3%(前年5.4%)、年間ベースでも過去最低

2024/02/07

  フィリピン統計庁(PSA)は 2月7日、2023年12月の労働力調査(LFS)速報を発表した。それによると、2023年12月の失業率は3.1%(速報値)で、前月(2023年11月)の3.6%から0.5%ポイント低下した。前年同月の4.3%からは1.2%ポイント低下した

 2023年12月の失業率3.1%は、2005年4月に現行集計基準を採用してからの約19年間での最低記録である。これまでの最低記録は前月の3.6%であった。すなわち、2カ月連続の最低記録更新となった。

 2023年の年間平均失業率は4.3%で、前年の5.4%から更に1.1%ポイント低下した。年間でも、これまでの最低であったコロナパンデミック直前2019年の5.1%を0.8%ポイント下回った。

 フィリピンの失業率等の比較(単位:%)
全国 労働参加率 失業率 不完全就業率
2019年 61.3 5.1 13.8
2020年 59.5 10.3 16.2
2021年 63.3 7.8 15.9
2022年 64.7 5.4 14.2
2023年 64.9 4.3 12.3
 
2022年12月 66.4 4.3 12.6
2023年 1月 64.5 4.8 14.1
2月 66.6 4.8 12.9
3月 66.0 4.7 11.2
4月 65.1 4.5 12.9
5月 65.3 4.3 11.7
6月 66.1 4.5 12.0
7月 60.1 4.8 15.9
8月 64.7 4.4 11.7
9月 64.1 4.5 10.7
10月 63.9 4.2 11.7
11月 65.9 3.6 11.7
12月 66.6 3.1 11.9
(出所:PSA資料より作成、2023年全て速報値)