アヤラランド、23年の純利益32%増の245億ペソ

収入18%増の1,489億ペソ、不動産開発堅調

2024/02/21

 フィリピン最大級の不動産企業であるアヤラランド(証券コード:ALI)は、2月20日、2023年の決算速報を発表した。2023年は旺盛な不動産需要と消費者の購買意欲を背景に堅調な業績となった。

 2023年の総収入は前年比(以下、同様)18%増の1,489億ペソ、帰属純利益は32%増の245億ペソと二桁の増収増益決算になった。
 
 不動産開発事業の収入は14%増の923億ペソ。堅調な予約と住宅プロジェクトの完成度の向上及びオフィス販売が寄与した。住宅予約売は9%増の1,139億ペソと伸びた。ALIは第4四半期に14件の住宅開発事業(396億ペソ相当)を立ち上げた。その結果、2023年に立ち上げたプロジェクトは合計25件(759億ペソ相当)となった。

 商業リース事業の収入は、入居率の上昇及び賃貸料の値上げ等により、25%増の417億ペソと急増した。そのうち、ショッピングセンター賃貸収入は31%増の211億ペソ、オフィス賃貸収入は6%増の118億ペソ、ホテル・リゾート収入は42%増の88億ペソ。

 ALIは2023年にアヤラモールOne Ayala(マカティ市中央ビジネス区)及びアヤラモール・ベルモーサ(カビテ州)第1期をオープン、セダ・マニラベイ及びセダ・ヌバリ第2タワー(総客室数420室)をオープンした。サービスビジネス(建設、不動産管理、航空会社他)は36%増の115億ペソ。

 また、4つの新たなエステート開発事業を立ち上げた。これらは、55ヘクタールのバタンガステクノパーク(パドレ・ガルシア)、32ヘクタールのセントラレ(パンパンガ州アンヘレス市)、800ヘクタールのサウスモント(カビテ州シラン)、62ヘクタールのアリーリョ(バタンガス州ナスブ)。