5月のペソ対ドルレートは1.3%下落、19カ月ぶりの安値に
過去最安値59ペソが視界に、年初5カ月間では5.4%下落
2024/06/04
フィリピン銀行協会(BAP)のペソ対米ドル為替データによると、2024年5月31日のペソ対米ドルレート終値は1米ドル=58.510ペソで、前月末から0.750ペソ続落、率にして1.28%のペソ安となった。
5月の終値ベースで最もペソ高となったのは6日の1米ドル=57.220ペソ。最もペソ安となったのは30日の1米ドル=58.635ペソで、2022年11月3日の58.800ペソ以来、約19カ月ぶりの安値へと下落した。米国利下げ先送り観測やそれに伴うドル高の流れ波及、地政学的リスクなどにより、ペソは軟調に推移した。
2024年年初5カ月間では5.37%のペソ安となった。5カ月間での終値ベースで最もペソ高となったのは3月12日の1米ドル=55.310ペソであった。5カ月間でも、米国の金融政策や見通しに左右される展開となった。また、領土問題に関する中国からの圧力、現・前大統領間の対立、高水準の貿易赤字などがペソを下落させたようだ。
なお、6月最初の取引日である6月3日のペソ対ドルレート終値は58.630ペソ(詳細は別掲)で、更にペソ安が進んだ。
ペソ対米ドルレートの動き(年末値/月末値)
(出所:フィリピン銀行協会資料より作成)
5月の終値ベースで最もペソ高となったのは6日の1米ドル=57.220ペソ。最もペソ安となったのは30日の1米ドル=58.635ペソで、2022年11月3日の58.800ペソ以来、約19カ月ぶりの安値へと下落した。米国利下げ先送り観測やそれに伴うドル高の流れ波及、地政学的リスクなどにより、ペソは軟調に推移した。
2024年年初5カ月間では5.37%のペソ安となった。5カ月間での終値ベースで最もペソ高となったのは3月12日の1米ドル=55.310ペソであった。5カ月間でも、米国の金融政策や見通しに左右される展開となった。また、領土問題に関する中国からの圧力、現・前大統領間の対立、高水準の貿易赤字などがペソを下落させたようだ。
なお、6月最初の取引日である6月3日のペソ対ドルレート終値は58.630ペソ(詳細は別掲)で、更にペソ安が進んだ。
ペソ対米ドルレートの動き(年末値/月末値)
時期 | 年末・月末値 | 上昇率 |
2012年 | 41.050ペソ | 6.80% |
2013年 | 44.395ペソ | -7.53% |
2014年 | 44.720ペソ | -0.73% |
2015年 | 47.060ペソ | -4.97% |
2016年 | 49.720ペソ | -5.35% |
2017年 | 49.930ペソ | -0.42% |
2018年 | 52.580ペソ | -5.04% |
2019年 | 50.635ペソ | 3.84% |
2020年 | 48.023ペソ | 5.44% |
2021年 | 50.999ペソ | -5.84% |
2022年 | 55.755ペソ | -8.53% |
2023年 | 55.370ペソ | 0.70% |
2024年 1月末 | 56.275ペソ | -1.61% |
2月末 | 56.200ペソ | 0.13% |
3月末 | 56.240ペソ | -0.07% |
4月末 | 57.760ペソ | -2.63% |
5月末 | 58.510ペソ | -1.28% |
5カ月間 | - | -5.37% |