ユニクロ開業40周年、フィリピンでは間もなく12周年

5月末の比店舗数76店、ASEAN(計332店)での首位続く

2024/06/05

 ユニクロが、6月2日、開業40周年を迎えた。ユニクロ1号店は、1984年6月2日、広島市中区袋町にオープンした。40年後の現在、25カ国で約2,500店を展開、世界を代表するカジュアル衣料品店チェーンとなっている。海外店舗数は約1,700店、そのうちASEAN店舗数は332店(2024年5月末)に達している。

 フィリピンでは、ユニクロ フィリピン(比ユニクロ)が、6月15日、開業12周年を迎える。ファーストリテイリングはフィリピンにおけるユニクロ店舗の出店、運営を目的として、2012年1月にSMリテール社と共同出資して合弁会社、「ファーストリテイリング フィリピン社」(FRPI、所在地:マニラ首都圏パサイ市)を設立した。ファーストリテイリングの出資比率は75%である。

 ユニクロ フィリピン1号店は、2012年6月15日、巨大ショッピングモール「SMモール・オブ・アジア」に出店された。初出店は、シンガポールでの2009年、マレーシアでの2010年、タイでの2011年よりも遅くなったが、その後の出店ピッチは先行のASEAN諸国を上回っており、現在、ASEAN諸国の中で最多店舗数を誇っている。
 
 2013年8月末時点ではフィリピンのユニクロ店舗数は6店でASEANにおいては、シンガポールの12店、マレーシア10店、タイ10店の後塵を拝し、第4位にとどまっていた。しかし、2017年10月末には43店で、マレーシアの42店を上回る単独トップに浮上した。その後、ASEAN首位の座を維持、2024年5月末時点で76店で、2位のインドネシア73店、3位のタイ68店、4位のマレーシア61店などを上回っている。

 また、10月5日には、マニラ グローバル旗艦店が開店6周年を迎える。2018年10月5日にオープンしたマニラ グローバル旗艦店はショッピングモール「グロリエッタ5」内に立地する。この店舗は、11の国と地域にある15番目のグローバル旗艦店となり、売場面積は約4,100平米に達する。

 この店舗の出店は、ニューヨークの5番街、ロンドンのオックスフォードストリート、パリのオペラ地区、東京の銀座、シンガポールのオーチャードロードなど世界の主要都市にあるグローバル旗艦店に加え、ユニクロのグローバル戦略におけるマニラでのビジネスの重要性を反映している。

 東南アジアにおけるユニクロ店舗数推移(月末値)

年  19年   20年 21年   22年  23年  24年
2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 2 5 8 11 2 5  8 11  2 5  
フィリピン 56 57 58 60 60 60 60 61 62 63 63 63 64 63 65 70 69 71  71 74   74 76
シンガポール 27 28 28 28 28 27 25 26 26 26 26 26 26 27 27 27 28 29  29  30  30  31 
マレーシア 47 48 49 51 49 49 50 51 52 49 48 47 49 50 51 52 53 54  54  57  59  61
タイ 44 50 50 51 50 50 51 52 53 53 54 55 55 56 56 61 62 65  62  66 66 68
インドネシア 21 26 26 32 29 30 32 35 36 41 40 45 46 49 49 55 56 64  64  67 67  73
ベトナム - - 1 3 4 6 6 8 8 9 10 12 12 15 15 17  19  22  22  23
(出所:ファーストリテイリングのユニクロ事業戦略資料より作成)