中央銀行、6月のインフレ率を3.4%~4.2%と予想

2024/06/30

 フィリピン統計庁(PSA)は、7月5日午前9時、2024年6月の消費者物価(インフレ)統計を発表する予定である。
 
 それに先立ち、フィリピン中央銀行(BSP)は、6月28日、「2024年6月の総合消費者物価上昇率(総合インフレ率、前年同月比、2018年基準)は3.4%~4.2%の範囲内であったと推定している」と発表した。すなわち、6月の総合インフレ率は、5月の3.9%を下回り5カ月ぶりに減速した可能性がある一方、5カ月連続で加速した可能性もあるとの予想である。

 BSPは、2024年6月は、コメ、野菜、魚類、肉類、石油製品等の値上がり、ペソ対ドルレートの下落などがインフレ上昇圧力になったと分析している。一方、電力料金、果物などの値下がりがインフレ圧力を緩和したと見ている。

 BDPは、「今後も、インフレーションおよび成長見通しに影響を与える動向を監視し、データに基づく金融政策の策定方針に沿って行動していく」と表明している。