6月のペソ、4カ月続落、一時過去最安値に接近
上半期5.53%下落、米利下げ先送りや比政治問題等で
2024/07/01
フィリピン銀行協会(BAP)のペソ対米ドル為替データによると、2024年6月28日のペソ対米ドルレート終値は1米ドル=58.610ペソで、前月末から0.100ペソ続落、率にして0.17%のペソ安となった。月間ベースでは3月から4カ月間連続での下落となった。
6月の終値ベースで最もペソ高となったのは7日の1米ドル=58.520ペソ。最もペソ安となったのは26日の1米ドル=58.860ペソで、2022年10月24日の58.870ペソ以来、約20カ月ぶりの安値へと下落、過去最安値59ペソに接近した。米国利下げ先送り観測やそれに伴うドル高の流れ波及、南シナ海での中国からの圧力の高まり、サラ・ドゥテルテ副大統領の教育大臣辞任表明に伴う現・前大統領間の対立激化懸念再燃などが響いた。
2024年上半期では5.53%のペソ安となった。6カ月間での終値ベースで最もペソ高となったのは3月12日の1米ドル=55.310ペソであった。6カ月間でも、米国の金融政策や見通しに左右される展開となった。また、南シナ海問題、国内での政治的混乱懸念、高水準の貿易赤字などがペソを下落させたようだ。
ペソ対米ドルレートの動き(年末値/月末値)
(出所:フィリピン銀行協会資料より作成)
6月の終値ベースで最もペソ高となったのは7日の1米ドル=58.520ペソ。最もペソ安となったのは26日の1米ドル=58.860ペソで、2022年10月24日の58.870ペソ以来、約20カ月ぶりの安値へと下落、過去最安値59ペソに接近した。米国利下げ先送り観測やそれに伴うドル高の流れ波及、南シナ海での中国からの圧力の高まり、サラ・ドゥテルテ副大統領の教育大臣辞任表明に伴う現・前大統領間の対立激化懸念再燃などが響いた。
2024年上半期では5.53%のペソ安となった。6カ月間での終値ベースで最もペソ高となったのは3月12日の1米ドル=55.310ペソであった。6カ月間でも、米国の金融政策や見通しに左右される展開となった。また、南シナ海問題、国内での政治的混乱懸念、高水準の貿易赤字などがペソを下落させたようだ。
ペソ対米ドルレートの動き(年末値/月末値)
時期 | 年末・月末値 | 上昇率 |
2012年 | 41.050ペソ | 6.80% |
2013年 | 44.395ペソ | -7.53% |
2014年 | 44.720ペソ | -0.73% |
2015年 | 47.060ペソ | -4.97% |
2016年 | 49.720ペソ | -5.35% |
2017年 | 49.930ペソ | -0.42% |
2018年 | 52.580ペソ | -5.04% |
2019年 | 50.635ペソ | 3.84% |
2020年 | 48.023ペソ | 5.44% |
2021年 | 50.999ペソ | -5.84% |
2022年 | 55.755ペソ | -8.53% |
2023年 | 55.370ペソ | 0.70% |
2024年 1月末 | 56.275ペソ | -1.61% |
2月末 | 56.200ペソ | 0.13% |
3月末 | 56.240ペソ | -0.07% |
4月末 | 57.760ペソ | -2.63% |
5月末 | 58.510ペソ | -1.28% |
6月末 | 58.610ペソ | -0.17% |
6カ月間 | - | -5.53% |
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