5月末の銀行不良債権比率3.57%、22カ月ぶり高水準

前月末3.45%、前年同月末3.46%から上昇

2024/07/05

 フィリピン中央銀行(BSP)の7月3日時点のデータによると、2024年5月末のフィリピン銀行業界の総融資残高に占める総不良債権(元利回収遅延債権、NPL)比率は3.57%で、前月末および前年同月末から上昇した。2022年7月末(3.57%)以来22カ月ぶりに高い水準となった。また、不良債権(NPL)貸倒引当率は95.81%で、前月末の98.07%、前年同月末の101.81%から低下した。

 総資産に占める不良資産(NPA、元利回収遅延融資+担保権行使による取得不動産等)比率は2.42%で、前月末から上昇したが、前年同月末からは横ばい。一方、不良資産(NPA)貸倒引当率は81.38%で前月末および前年同月末から低下した。

 フィリピン銀行業界の不良債権・不良資産比率(月末値、単位:%)
項目 23年5月 24年4月 24年5月
総融資に占める総不良債権(NPL)比率 3.46 3.45 3.57
NPL貸倒引当比率 101.81 98.07 95.81
総融資残高(TLP)貸倒引当比率 3.52 3.38 3.42
総資産に占める不良資産(NPA)比率 2.42 2.36 2.42
不良資産(NPA)貸倒引当比率 85.47 83.01 81.38
(出所:BSP資料より作成、24年5月は速報値)

 フィリピン銀行業界の業績評価指標(単位:億ペソ、比率%)
年月 総融資残高 NPL残高 貸倒引当残高 対総融資NPL比率 NPL貸倒引当比率 TLP貸倒引当比率
13年末 48,970 1,355 1,609 2.77 118.69 3.29
14年末 58,324 1,348 1,616 2.31 119.83 2.77
15年末 65,273 1,365 1,616 2.09 118.42 2.48
16年末 76,121 1,442 1,728 1.89 119.89 2.27
17年末 88,656 1,530 1,843 1.73 120.44 2.08
18年末 100,779 1,778 1,871 1.76 105.22 1.86
19年末 109,661 2,241 2,075 2.04 92.59 1.89
20年末 108,726 3,949 3,672 3.63 92.98 3.38
21年末 113,911 4,525 3,968 3.97 87.70 3.48
22年末 126,251 3,988 4,267 3.16 107.00 3.38
23年末 138,599 4,491 4,569 3.24 101.74 3.30
24/1月 133,801 4,608 4,621 3.44 100.29 3.45
2月 135,402 4,661 4,664 3.44 100.06 3.44
3月 136,922 4,647 4,678 3.39 100.66 3.42
4月 139,410 4,806 4,714 3.45 98.07 3.38
5月 138,943 4,957 4,749 3.57 95.81 3.42
(出所:BSP資料より作成、24年5月は速報値)

 
フィリピン銀行業界の対リスク資産自己資本比率(CAR、単独ベース、単位:%)
2021年 2022年 2023年 24年
6月末 9月末 12月末 3月末 6月末 9月末 12月末 3月末 6月末 9月末 12月末 3月末
17.17 17.10 16.66 16.47 16.17 15.84 15.66 16.01 16.47 16.67 16.57 16.29
(出所:BSP資料より作成)