比セブン創業40周年、間もなく4千店体制に

24年年間で450店出店、26年央に5千店との目標

2024/07/23

 フィリピンのコンビニエンスストア(コンビニ)首位のフィリピン セブン-イレブン(比セブン-イレブン)は、台湾系のプレジデント・チェーンストア(ラブアン)ホールディングスが55.322%(2023年12月末現在)を保有するフィリピン セブン社(証券コード:SEVN)によって運営されている。

 SEVNは1982年11月に設立され、1998年2月にフィリピン証券取引所(PSE)に上場した。1984年2月にケソン市エドサ通り沿いに1号店をオープンした。すなわち、今年創業40周年を迎えたのである。店舗数は2010年に500店、2013年に1,000店、2017年1月に2,000店を突破、2021年6月に3,000店を突破した。

 新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックで2020年と2021年の出店ピッチは一時的に鈍ったが、2022年以降の出店ピッチは再び高まり、2023年末には3,768店、2024年3月末には3,829店と順調に拡大している。そして、2024年6月末には3,900店を突破したと見られる。

 2024年3月末の3,829店の地域別内訳は、マニラ首都圏1,101店、首都圏以外のルソン地域1,766店、セブを中心とするビサヤ地域552店、ダバオを中心とするミンダナオ地域410店。全体では自営店が2,029店(53%)、フランチャイズ店が1,800店(47%)となっている。

 創業40周年を迎えた2024年は450店を出店予定、2024年後半に4,000店到達を目指している。特に、ミンダナオやビサヤ地方での出店に注力する方針。2024年の設備投資額は45億ペソと予定している。その後も積極出店し、創業42周年の2026年央に5,000店到達を目標としている。

 フィリピン地域別のセブン-イレブン店舗数推移(単位:百万ペソ)
場所 23年末  24年Q1純増数 24年Q1末
マニラ首都圏 1,094 7 1,101
ルソン地方(首都圏除く) 1,730 36 1,766
ビサヤ地方 541 11 552
ミンダナオ地方 403 7 410
合計 3,768 61 3,829
(出所:フィリピン・セブン資料などより作成)

 フィリピンセブン-イレブン店舗数(年末値、24年は3月末値)とPSC純利益推移(単位:百万ペソ)
時期 16年 17年 18年 19年 20年 21年 22年 23年 24年Q1
店舗数 1,995 2,285 2,550 2,864 2,978 3,073  3,393 3,768 3,829
純利益 1,176 1,318 1,532 1,445 -420 -461 2,057 3,483 639
  (出所:フィリピン・セブン資料などより作成)