8日に第2四半期GDP発表、事前予想中間値は6.0%
最高予想7.6%、最低5.0%:BW紙のエコノミスト19人調査集計
2024/08/06
フィリピン統計庁(PSA)は、8月8日(木)午前10時、2024年第2四半期(4月~6月)及び上半期(1月~6月)の国内総生産(GDP)など国民勘定統計を発表する。バリサカン国家経済開発庁(NEDA)長官及び国家統計学者のマパPSA次官が解説する。
現地有力経済紙であるビジネスワールド紙が先週実施した19名の民間エコノミストの2024年第2四半期GDP成長率直前予想集計における予想の中間値は6.0%(最高値7.6%、最低値5.0%)であった。19名のうち、7.6%予想が1名、7.5%が1名、7.1%が1名、6.3%が2名、6.1%が3名、6.0%が4名、5.9%が3名、5.8%が1名、5.6%が1名、5.3%が1名、5.0%が1名となっている。前期(2024年第1四半期)の5.7%、不振であった前年同期の4.3%からは加速したとの見方が多い。
2024年第2四半期GDP成長率が予想の中間値6.0%であるとすれば、上半期(1月~6月)の平均成長率は5.9%となり前年同期の5.3%を上回るが、2024年の政府目標6.0~7.0%の下限を下回るペースとなる。2024年の年間GDP成長率目標6.0~7.0%を達成出来るか微妙である。
なお、政府の2024年の年間GDP成長率目標は上記のように6.0%~7.0%で、2023年実績の5.5%(改訂値)を大幅に上回ると見込んでいる。2025年目標は6.5%~7.5%である。現時点では、国際機関や主要格付機関の多くが、両年ともにASEAN諸国の中で最大級の成長率となるが、政府目標の達成は難しいと見ている。
フィリピンのGDP実質成長率の推移と目標(2018年基準、単位:%)
(出所:DBCC資料より作成、目標は2024年6月27日のDBCC設定数値)
現地有力経済紙であるビジネスワールド紙が先週実施した19名の民間エコノミストの2024年第2四半期GDP成長率直前予想集計における予想の中間値は6.0%(最高値7.6%、最低値5.0%)であった。19名のうち、7.6%予想が1名、7.5%が1名、7.1%が1名、6.3%が2名、6.1%が3名、6.0%が4名、5.9%が3名、5.8%が1名、5.6%が1名、5.3%が1名、5.0%が1名となっている。前期(2024年第1四半期)の5.7%、不振であった前年同期の4.3%からは加速したとの見方が多い。
2024年第2四半期GDP成長率が予想の中間値6.0%であるとすれば、上半期(1月~6月)の平均成長率は5.9%となり前年同期の5.3%を上回るが、2024年の政府目標6.0~7.0%の下限を下回るペースとなる。2024年の年間GDP成長率目標6.0~7.0%を達成出来るか微妙である。
なお、政府の2024年の年間GDP成長率目標は上記のように6.0%~7.0%で、2023年実績の5.5%(改訂値)を大幅に上回ると見込んでいる。2025年目標は6.5%~7.5%である。現時点では、国際機関や主要格付機関の多くが、両年ともにASEAN諸国の中で最大級の成長率となるが、政府目標の達成は難しいと見ている。
フィリピンのGDP実質成長率の推移と目標(2018年基準、単位:%)
年 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24目標 | 25目標 | 26~28目標 |
伸び率 | 7.1 | 6.9 | 6.3 | 6.1 | -9.5 | 5.7 | 7.6 | 5.5 | 6.0~7.0 | 6.5~7.5 | 6.5~8.0 |
« 木原防衛大臣、カンボジアとベトナムの防衛相と会談へ | フィリピン株:5日は171ポイント(2.58%)続落、6,434.73に »