8月のコアインフレ率2.6%、28カ月ぶりの低水準

前年同月6.1%から大幅減速、8カ月間3.2%(前年7.4%)

2024/09/06

 2024年8月の総合インフレ率(消費者物価指数{2018年=100}の前年同月比)は3.3%、前月(7月)の4.4%から1.1%ポイント減速、7カ月ぶりの低水準となった(詳細別掲)。

 一方、特定食品・エネルギー関連品目等変動の激しい品目を除いたコアインフレ率については、8月は2.6%で、前月の2.9%、前年同月の6.1%から大幅減速、2022年4月の2.5%以来28カ月ぶりの低水準となった。

 コアインフレ率は、2023年3月に、2000年12月の8.2%以来22年3カ月ぶりの高水準となる8.0%に達したが、その後は下表のように減速傾向にある。2024年8カ月間の平均コアインフレ率は3.2%で前年同期の7.4%から大幅減速した。

 なお、2023年年間の平均コアインフレ率は6.6%で、2022年の3.9%を大幅に上回り、2000年の6.9%以来、23年ぶりの高水準となった。また、2023年の平均総合インフレ率6.0%をかなり上回った。しかし、2024年3月以降はコアインフレ率が総合インフレ率を下回っている。

 総合インフレ率とコアインフレ率の推移(2018年基準、平均値ベース)
21年 22年  23年 24年1月 24年2月 24年3月 24年4月 24年5月 24年6月 24年7月 24年8月
総合インフレ 3.9% 5.8% 6.0% 2.8% 3.4% 3.7% 3.8% 3.9% 3.7% 4.4% 3.3%
コアインフレ 3.0% 3.9% 6.6% 3.8% 3.6% 3.4% 3.2% 3.1% 3.1% 2.9% 2.6%
 (出所:フィリピン統計庁資料より作成)

 総合インフレ率とコアインフレ率の推移(2018年基準、前年同月比%)

(出所:PSA資料より作成)