JICAが比でビジネスマッチング、日系17社が参加

三井住友銀行とリサール商業銀行との提携で

2024/09/16

 国際協力機構(JICA)は、9月13日、マニラ首都圏マカティ市のデュシタニ・マニラホテルにて、日比関係を更に強化すべく、農業、災害リスク軽減、環境分野でのビジネスマッチングイベント(BME)を開催した。

 このBMEは、三井住友銀行(SMBC)とフィリピンの有力拡大商業銀行であるリサール商業銀行(RCBC、証券コード:RCB)との提携により実施され、両行はマッチングセッションではプロフェッショナルアドバイザーとして協力した。JICAが支援する17社の日本の民間企業がユニークで先進的な技術、製品、サービス、ソリューションを紹介し、フィリピンの関係者の具体的な課題に対応する方法を提案した。
 
 参加した日系企業は、JICAの公共・民間パートナーシップ促進プログラムの下で活動しており、潜在的な顧客や投資家、ディストリビューターを模索しながら、自らの専門知識と経験を通じてフィリピンの持続可能な発展に貢献することも目指している。

 今回のBMEにおいて、農業関連企業は独自の流通システムやユニークな農業製品、防災関連企業は災害リスク軽減と管理のために特別に設計された製品について説明を行った。また、環境関連企業は水と廃水処理システム、再生可能エネルギー、プラントエンジニアリングに関する広範な環境関連の革新的な製品とサービスを紹介した。

 このイベントを通じて、フィリピンの企業や政府機関は、日本の企業とネットワーキングし、学ぶ機会が提供された。フィリピン農業省(DA)、公共事業高速道路省(DPWH)、貿易産業省(DTI)、環境天然資源省(DENR)、フィリピン経済区庁(PEZA)の高官たちもこのプログラムを支持し、協力への期待を示した。

 JICAにとって、フィリピンと日本の協力関係を継続する上で非常に重要なステップである。JICAは、フィリピン政府と民間部門と密接に協力し、経済的および社会的ギャップを埋め、質の高い成長と繁栄に向けて取り組んでいく方針である。