米国18日に0.5%の利下げ決定、ペソや株価への影響注目

フィリピン中央銀行金融定例会合、次回は10月17日開催

2024/09/19

 9月17日~18日開催の米国連邦準備理事会(FRB)による米連邦公開市場委員会(FOMC)において、主要政策金利の0.5%引き下げ、誘導目標を4.75%~5.0%とすることが決定された。米国の利下げは4年半ぶりのことである。同時に公表された経済見通しは、年内残り2回のFOMCにおける計0.5%の利下げを予測する内容となっている。

 この結果は、フィリピン時間では9月19日の未明に発表された。したがって、9月19日やそれ以降のペソの対ドルレートや株式市場への影響が注目される。また、今後のフィリピン中央銀行(BSP)の金融政策への影響も注目される。

 今年あと2回のFOMCは11月6日~7日、12月17日~18日と予定されている。一方、BSPの最高政策決定機関である金融委員会(MB)の2024年定例会合開催日は、2月15日、4月8日(当初予定の4月4日から変更)、5月16日、6月27日、8月15日、10月17日、12月19日である。1月、3月、7月、9月、11月は開催されない。金利など重要金融政策は通常、MB定例会合で決定される。急を要する場合には臨時会合で決定されることもあるが稀である。ただ、今年は前回の8月15日のMB定例会合から2カ月以上間隔があくことから、米国の動きやその次第で、臨時会合が開催される可能性もある。