最大の年金基金SSS、24年の新規加入者400-500万人との予想

2024/09/27

 民間企業従業員が加入するフィリピン最大の年金保障基金である社会保障機構(Social Security System、SSS)は9月26日、新規加入登録が2024年7月末時点ですでに240万件に達し、今年の目標200万を上回ったと述べた。

 SSSによると、7月末時点の新規加入者数は、昨年同期の92万3,000人から165%増加した。例年新規加入者は平均100万人前後であるが、SSSは、この勢いから、今年の新規加入登録が400万から500万件に達する可能性があると楽観視している。

 新規加入者を地域別で見ると、ルソン地域が最も多い88万2,000人、次いで、首都圏(NCR)69万3,000人、ミンダナオ地域43万6,000人、ビサヤ地域41万7,000人。海外からの新規加入者は1万人超だった。

 SSSのアガス支店運用セクター担当によると、新規加入者のうち最も多かったのは事前登録者で、120万人に達した。事前登録者とは、すでにSSS番号を持っているが、まだ被用者または自営業者として報告されていない個人のことである。

 自営業の新規加入者が大幅に増加し、2023年の11万2,000人から2024年には41万9,000人と273%も急増した。さらに、海外フィリピン人労働者の新規加入者数は、2023年の5,000人強から2024年には1万0,300人と、2倍以上に増加した。