セブ パシフィック航空、24年の乗客数18%増の2,450万人

1996年の創業以来2億5千万人突破、保有機は約100機に

2025/01/17

 フィリピンの格安航空(LCC)最大手であるセブ航空(ブランド名:セブ パシフィック航空、証券コード:CEB)は1月15日、2024年の乗客数が前年比17.6%増の2,450万人に達したと発表した。

 そのうち、国内線旅客数は15.5%増の1,850万人、国際線旅客数が24.6%増の600万人だった。客席数は17.1%増の2,910万席、客席稼働率は84.4%で、前年を0.4%ポイント上回った特に、日本、ベトナム、タイ、香港路線は、増便により、力強い成長を記録した。

 なおCEBの累計乗客数が、2024年12月11日に2億5千万人に到達した。CEBは1996年3月8日にマニラからホームタウンのセブまで初飛行し、航空市場に参入した。すなわち、創業28年半で累計2億5千万人。初の国際便は2001年の香港便であり、初の格安長距離便は2013年のドバイ行きであった。

 2008年にATR72-500型機を導入して、フィリピンの島と島との接続を推進し、国内の路線網を拡大する道を開いた。この間、積極的な路線拡大、新鋭機導入、プロモーションセール、斬新なアイデア(飛行前の客室乗務員のダンスによる安全講習など)といったことにより急成長を続け、現在乗客数ではフィリピン航空(PAL)を抜き、フィリピン最大規模の航空会社(単独ベース)となっている。

 2010年10月26日にはフィリピン証券取引所(PSE)に上場した。PSE取引コードはCEBである。そして、2015年1月8日に、創業以来の累計乗客数が1億人を突破、2017年10月に1億5,000万人に達した。

 現在、国内線37路線、国際線26路線を運航している。保有機体数は98機。世界で最も機体年数の若い航空会社のうちの1社である。

 セブ・パシフィック航空の乗客数・客席数・稼働率の推移(CEBGOも含む)
項目 Q4 伸び率 1月-12月 伸び率
2023年 2024年 2023年 2024年
乗客数(千人) 5,338 7,032 32% 20,868 24,541 18%
客席数(千席) 6,443 8,460 31% 24,836 29,085 17%
客席稼働率 82.8% 83.1% +0.3pts 84.0% 84.4% +0.4pts
稼働キロ数(RPK、千km) 5,731 7,276 27% 21,934 25,520 16%
座席キロ数(ASK、千km) 7,222 8,780 22% 27,574 30,920 12%
便数 36,505 46,482 27% 140,730 159,208 13%
機体数(月/期末現在) 85 98 15% 85 98 15%
(出所:セブ・パシフィック航空資料より作成、CEBGO:旧タイガーエア・フィリピンズ)

 
乗客数・客席数・稼働率の推移(CEBGO含む)
2017年 2018年 2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2023年
乗客数(万人) 1,975 2,028 2,247 503 341 1,485 2,087 2,454
客席数(万席) 2,349 2,391 2,601 662 563 1,972 2,484 2,909
客席稼働率 84.0% 84.8% 86.4% 75.9% 60.6% 75.3% 84.0% 84.4%
(出所:セブ・パシフィック航空の統計より作成)