アイ・ピー・エス、比の有力工業団地へ高速通信サービス

子会社インフィニVAN、カビテ工業団地やラグナ・テクノパークへ

2025/01/27

 株式会社アイ・ピー・エス(IPS、本社:東京都中央区)は、フィリピンで、子会社InfiniVAN, Inc.(インフィニVAN、所在地:タギグ市BGC)を通して国際通信回線、光回線の提供・敷設などの通信事業を積極展開している。その一貫として、有力工業団地にも通信サービスを提供している。

 1月24日にIPSは、「1月15日、フィリピンにおける一大工業団地で、日系を含む多くの企業が入居するカビテ・エコノミック・ゾーンに通信回線を提供する新たなパートナーシップ契約を、現地の協同組合Cavite Economic Zone Employees Multi-Purpose Cooperative(CEZEMPC)との間で締結した。さらに、同じく大規模な工業団地の発展に取り組むラグナ・テクノパーク協会(LTAI)とも、1月22日、さらなる安定供給に向けて正式にパートナーシップ契約を結んだ」と発表した。

 カビテ・エコノミック・ゾーンは約300ヘクタールの広大な敷地に所在し、400社を超える企業が入居する一大拠点となっている。インフィニVANとCEZEMPCの契約は、ゾーン内の企業の帯域幅とインターネット速度に対する需要の高まりに対応するため、協同組合への高速接続の提供を伴うものである。

 インフィニVANとCEZEMPCの戦略的協力関係は、カビテ・エコノミック・ゾーンの技術インフラを強化し、成長とイノベーションに適した環境を作ることを目的としている。このパートナーシップは、強化された接続のソリューションを通じて、フィリピンのビジネスと地域社会を支援するという両組織のコミットメントにおける重要な一歩となる。この提携は、従来の業務提携の枠を超え、技術の進歩と地域社会の発展という共通のビジョンを具現化するものである。両組織にとって重要なマイルストーンであり、技術革新と経済成長を促進すると同時に、フィリピンのデジタルトランスフォーメーション(DX)という広範な目標に貢献することが期待される。

 一方、ラグナ・テクノパークは、マニラ首都圏近郊の一大工業団地として、インフィニVANにとって最も重要なサービス提供先の一つである。製造業、エレクトロニクス、テクノロジーなど、さまざまな業種のビジネスの拠点として栄えている。専用のインターネット接続(DIA)やその他の光ファイバーソリューションにより、インフィニVANはラグナ・テクノパーク内で事業展開する企業に対し、スピード、セキュリティ、信頼性の向上を保証する。

 正式なパートナーシップにより、自社回線によるエンドツーエンドの対応が可能となり、地下ファイバーの敷設等を通じた安定性向上を図ることで、顧客のビジネスの円滑化に貢献していく。インフィニVANはこれまで多くの入居企業の顧客にサービスを提供してきたが、他社のラストマイル回線に依存する制約があった。今後、自社でラストマイル回線を提供可能となり、よりリーズナブルな料金で高速かつ柔軟な通信サービスを提供できるようになる。これにより、さらなる競争力強化と顧客満足度の向上が期待される。