商船三井、フィリピンの商船大学の第2回卒業式を開催
自営のMMMA、優秀な船員育成や世界最高の安全品質目指す
2025/02/20
商船三井(本社:東京都港区)は、2025年2月18日、昨年に続きフィリピン最大級の船員配乗会社マグサイサイ マリタイム社(MMC)と共同運営している商船大学MOLマグサイサイ マリタイム アカデミー(MMMA)の第2回卒業式典をマニラ郊外ダスマリニャス市サリトラン(首都マニラから南に約30km)の同校内で開催したと発表した。
式典はマニー・パッキャオ元上院議員や、遠藤和也駐フィリピン日本大使ら多数の来賓を迎え、MMCの持株会社である「A. Magsaysay, Inc.」のドリス・マグサイサイ・ホー社長兼CEO、商船三井の田中副社長や関係者など約530名が出席する中で開催され、乗船訓練を含む全てのカリキュラムを修了した第2期生等の門出を祝った。
第2期生の在籍者は282名、うち航海科が134名、機関科が148名。そのうち、スケジュールの都合上乗船中の者を除いて、63名が本式典に出席した。また、同様の理由で昨年の卒業式典に出席できなかった第1期生66名が今回の式典に出席した。今後、卒業生のうち約半数が、海技資格を取得した後、三等航海士/三等機関士として商船三井グループの運航船に乗務し、船長・機関長を目指しながらグローバルで活躍していくことになる。残り半数はMMCが受け入れる。
MMMAは、2018年春にフィリピン高等教育庁から正式な開学認可を取得し、同年8月に開校した。マグサイサイ マリタイム社はフィリピン最大級の船員配乗会社で商船三井のフィリピンでのパートナーである。1997年には、船員配乗会社「マグサイサイ MOL マリタイム」を共同で設立した。
MMMAは、2024年12月13日、国土交通省の「機関承認制度」における特定船員教育機関として認定された。従来は、海外の船員養成機関を卒業した者が船員として日本籍船に乗るためには、国土交通省が実施する承認試験等に合格する必要がある。上記認定によりMMMAの航海科・機関科で所定のカリキュラムを修了・卒業し、比国の海技免状を取得した船員は、日本の承認試験等が免除され、日本籍船の船舶職員(船長・航海士または機関長・機関士)として乗ることが可能となる。
上記認定を取得するためには国土交通省の厳しい基準をクリアする必要があり、今回の認定は、MMMAの教育体制や訓練設備、学業成績などにおいて、その教育プログラムの質の高さと長期的な信頼が国土交通省から認められた証となる。ちなみに、2024年5月にコロナ禍以降5年ぶりに開催された、Philippine-Japan Manning Consultative Council主催の「フィリピン海事教育機関向け全国共通テスト」にMMMAとして初めて参加し、航海科・機関科ともに全国第2位の快挙を達成した。
世界の海上輸送量が増加している中、安全な輸送サービスを提供していく上で優秀な船員の確保の重要度も増してきている。また、フィリピン人船員は当社グループの乗組員の中核を担っており、船舶の運航技術が高度化する中、安全な輸送サービスを提供していくうえで更なる活躍が期待されている。商船三井グループは、今後もMMMAにおける4年間の徹底した訓練と基礎教育を通じて、即戦力となる優秀な船員を継続的に育成、国際社会のニーズに応えていく方針である。
<商船大学MMMAの概要>
学校名:MOL Magsaysay Maritime Academy Inc.(4年制の商船大学、全寮制)
所在地:カビテ州ダスマリニャス市サリトラン(首都マニラから南に約30km)
学生数:1学年あたり最大300名(航海科、機関科各々で約150名)
開校 :2018年8月
規模 :敷地面積 約13.2ヘクタール(東京ドーム約2.8個分)、建物延床面積 約3万平米
校舎 :RC造(地上5階建)
その他:宿舎1棟(地上3階建)、教室棟1棟(地上3階建)、疑似訓練船(RC造5階建)複合棟(一部3階建)
設計・施工:三井住友建設
式典はマニー・パッキャオ元上院議員や、遠藤和也駐フィリピン日本大使ら多数の来賓を迎え、MMCの持株会社である「A. Magsaysay, Inc.」のドリス・マグサイサイ・ホー社長兼CEO、商船三井の田中副社長や関係者など約530名が出席する中で開催され、乗船訓練を含む全てのカリキュラムを修了した第2期生等の門出を祝った。
第2期生の在籍者は282名、うち航海科が134名、機関科が148名。そのうち、スケジュールの都合上乗船中の者を除いて、63名が本式典に出席した。また、同様の理由で昨年の卒業式典に出席できなかった第1期生66名が今回の式典に出席した。今後、卒業生のうち約半数が、海技資格を取得した後、三等航海士/三等機関士として商船三井グループの運航船に乗務し、船長・機関長を目指しながらグローバルで活躍していくことになる。残り半数はMMCが受け入れる。
MMMAは、2018年春にフィリピン高等教育庁から正式な開学認可を取得し、同年8月に開校した。マグサイサイ マリタイム社はフィリピン最大級の船員配乗会社で商船三井のフィリピンでのパートナーである。1997年には、船員配乗会社「マグサイサイ MOL マリタイム」を共同で設立した。
MMMAは、2024年12月13日、国土交通省の「機関承認制度」における特定船員教育機関として認定された。従来は、海外の船員養成機関を卒業した者が船員として日本籍船に乗るためには、国土交通省が実施する承認試験等に合格する必要がある。上記認定によりMMMAの航海科・機関科で所定のカリキュラムを修了・卒業し、比国の海技免状を取得した船員は、日本の承認試験等が免除され、日本籍船の船舶職員(船長・航海士または機関長・機関士)として乗ることが可能となる。
上記認定を取得するためには国土交通省の厳しい基準をクリアする必要があり、今回の認定は、MMMAの教育体制や訓練設備、学業成績などにおいて、その教育プログラムの質の高さと長期的な信頼が国土交通省から認められた証となる。ちなみに、2024年5月にコロナ禍以降5年ぶりに開催された、Philippine-Japan Manning Consultative Council主催の「フィリピン海事教育機関向け全国共通テスト」にMMMAとして初めて参加し、航海科・機関科ともに全国第2位の快挙を達成した。
世界の海上輸送量が増加している中、安全な輸送サービスを提供していく上で優秀な船員の確保の重要度も増してきている。また、フィリピン人船員は当社グループの乗組員の中核を担っており、船舶の運航技術が高度化する中、安全な輸送サービスを提供していくうえで更なる活躍が期待されている。商船三井グループは、今後もMMMAにおける4年間の徹底した訓練と基礎教育を通じて、即戦力となる優秀な船員を継続的に育成、国際社会のニーズに応えていく方針である。
<商船大学MMMAの概要>
学校名:MOL Magsaysay Maritime Academy Inc.(4年制の商船大学、全寮制)
所在地:カビテ州ダスマリニャス市サリトラン(首都マニラから南に約30km)
学生数:1学年あたり最大300名(航海科、機関科各々で約150名)
開校 :2018年8月
規模 :敷地面積 約13.2ヘクタール(東京ドーム約2.8個分)、建物延床面積 約3万平米
校舎 :RC造(地上5階建)
その他:宿舎1棟(地上3階建)、教室棟1棟(地上3階建)、疑似訓練船(RC造5階建)複合棟(一部3階建)
設計・施工:三井住友建設