SMインベストメンツ、600億ペソの自社株買い決議

現在の株価は歴史的過小評価s水準と判断、大規模取得へ

2025/03/02

 SM財閥の旗艦企業であるSMインベストメンツ(SMIC、証券コード:SM)は、2月28日開催の取締役会において、SMIC初の自社株取得プログラム実施を承認した。このプログラムでの取得予定総額は最大600億ペソ(約10億米ドル)と高水準。

 今回の大規模な自社株取得プログラムは、発行済株式数を減らすことで、1株当たり純利益(EPS)を向上させ、株主価値を拡大することを目的としている。SMICのフレデリック・ディブンシオ社長兼CEOは、「この大規模な取り組みは、SMの株価が大幅に過小評価されていることを認識した上での決定である。現在の株価は歴史的な評価倍率を大きく下回っており、グループの業績や将来の成長ポテンシャルを反映していない」と説明した。

 SMICの2月27日の株価終値は780ペソで、2024年の推定1株当たり純利益(EPS)に基づく株価収益率(PER)は11.5倍。過去1年間の最高値は1,010ペソ、最安値は769ペソである。