経営幹部の女性比率、フィリピン43%で世界3位に

日本18.4%で最下位:太陽グラントソントン中堅企業調査

2025/03/11

 国際的有力会計・監査グループである太陽グラントソントンは、グラントソントン加盟主要31カ国に対して実施する世界同時調査の一環として、中堅企業の経営幹部における女性登用率に関する意識調査を実施し、3月6日、その結果を公表した(調査期間:2024年10月~12月、調査対象:非上場企業を中心とする世界31カ国の中堅企業経営者)。

 今回の調査では、全調査対象国の中堅企業平均は、経営幹部の3人に1人以上(34.0%)が女性であった。2024年と比較して、0.5ポイント増加しており、経営幹部における男女平等への進展が、過去5年間の推移よりも上回っていることを示している。この進展のおかげで、経営幹部の半数を女性が占めるようになる時点は、2053年(前回のグラントソントンの調査結果)から2051年に前倒しされる試算となり、これは女性にとっても中堅企業にとっても前向きな一歩であるといえる。ちなみに、アジア太平洋地域平均は32.9%であった。
 
 今回の調査結果について国別に見ると、経営幹部の女性登用率が最も高かったのは南アフリカであった。その割合はおよそ半分の47.2%に達し、前回の42.0%から大幅上昇した。トップの南アフリカに続き、2位はタイの43.1%(前回41.0%)、微差の3位はフィリピンの43.0%(前回43.1%)、4位はトルコの41.3%(前回41.0%)、5位がスペインの40.4%(前回40.3%)と続く。上位5カ国はすべて40%の大台を超えている。対して、日本の中堅企業における経営幹部の女性比率は18.4%で調査対象国中最下位(31位)であった。ただし、 2004年の調査開始から2018年に至るまで、一桁台の比率であったことを考えると、2019年以降の増加は大幅な改善といえる。

<フィリピン43.0%で第3位、前年は43.1%で第1位>
 フィリピンは、2007年に50%で断トツとなり、その後も30%後半から40%台で推移、上位常連となってきている。近年については、2017年40%で第2位、2018年47%で首位、2019年37%で3位、2020年43%で首位奪回、2021年48%で連続首位と推移となっている。2022年は9ポイント低下、39%で首位のみならずトップ3を逃した。しかし、2023年は48.8%で第2位へと上昇、2024年は43.1%ながら首位となった。

<「経営幹部に女性ゼロ」では日本32.2%で最多、フィリピン3.4%と低水準>
 経営幹部に一人も女性がいない中堅企業の割合は、日本が32.2%(前回39.2%)と調査対象国中で最も多く、次いで韓国(27.8%)、アラブ首長国連邦(20.0%)となった。調査対象国平均は4.1%で前回6.7%から改善した。フィリピンは3.4%で前回の7.8%から半減以下へと改善した。