スロベニア、東南アジア初の大使館をマニラに開設

フィリピンとの貿易・投資協力や人的交流を強化

2025/03/13

 フィリピンとスロベニアは、貿易および投資の協力拡大を目指し、3月12日に両国の商工会議所であるフィリピン商工会議所(PCCI)とスロベニア商工会議所(CCIS)が覚書(MOU)を締結した。これにより、両国間の経済関係強化に向けた取り組みが本格的に始動する。今回の合意は、スロベニアが東南アジアで初となる大使館をマニラに開設したことを受けたものだ。

 スロベニアのターニャ・ファヨン外相は、「フィリピンは貿易・投資の重要拠点であり、大きな経済成長の可能性を秘めている」と強調し、40社のスロベニア企業とともに市場視察を行った。同国は、フィリピンをASEAN市場へのゲートウェイと位置づけており、現在交渉中のEU-フィリピン自由貿易協定(FTA)によってさらなるビジネス機会が生まれることにも期待を寄せている。

 フィリピン貿易産業省(DTI)のクリスティーナ・ロケ大臣は、スロベニア企業に対し、「CREATE MORE法(企業の回復と税制優遇による経済活性化法)」による税制優遇措置を活用し、フィリピン市場への投資を拡大するよう呼びかけた。

 今回締結されたMOUには、輸送、製造業、食品・飲料、科学技術、教育などの分野における協力強化や、貿易・投資ミッションの相互派遣の推進が盛り込まれている。ロケ大臣は、「このMOUは両国の経済関係を深化させる重要な一歩であり、DTIとしてもフィリピン市場への進出を全面的に支援していく」と述べた。今後、両国はビジネス環境の改善と経済成長の促進に向け、さらなる協力を進めていく方針だ。