南シナ海で日米比共同訓練、海上自衛隊護衛艦「のしろ」参加

2025/03/29

 在フィリピン日本国大使館によると、3月28日、海上自衛隊は護衛艦「のしろ」を派遣し、南シナ海において第8回海上協同活動(MCA)の一環として、フィリピン海軍フリゲート艦ホセ・リサール(FF‐150)、米海軍ミサイル駆逐艦シャウプ(DDG‐86)とともに共同訓練を実施した。

 この訓練は、海上自衛隊護衛艦「のしろ」によるフィリピン海軍スービック基地への初寄港に続くものである。今回の寄港とそれに続くMCAは、海洋の安定と安全保障に対する日本の強いコミットメントを反映したものある。

 MCAは共有する海洋安全保障上の課題に対処し、地域の安定を確保するため、3カ国間の協力の深化を促進する上で重要なステップとなる。本訓練では各種戦術訓練が実施され、これらの訓練は、海上運用能力の向上、相互運用能力の強化、地域の安全保障の強化を目的としている。

 同志国パートナーとの関与を通じ、日本は戦略的な連携を再確認し、自由で開かれた海洋の利用を守るための協力を進めていく。日本、フィリピン及び米国は、肩を並べ、自由で開かれたインド太平洋(FOIP)という共通のビジョンの推進に強い姿勢で臨み、地域全体の全ての国々の平和と安全、繁栄を促進するルールに基づく国際秩序への共通のコミットメントを再確認していく。